子供時代から花を育てるのは好きでしたが、大人になって再び花を育て始めてからでも20年が経ちました。
花を育てていると不思議と周囲に花好きが集まります。種の交換もしますが、意外と多いのが株分けしたものをいただいたり、鉢をいただいたりする機会です。
4月末に、横浜から親友が帰省してきました。金比羅さんにある金丸座という江戸時代からの芝居小屋で、金比羅歌舞伎を見るのと御両親の様子を見に帰るのを兼ねての帰省でした。因みになかなか取れないチケットは、私の別の友人が手配してくれたものです。友人たちに感謝ですね。
帰省してきた友人を彼女の実家まで迎えに行くと、彼女のお母さんもいっしょに出迎えて下さいました。お会いするのは10年ぶりぐらい?同じ市内で住んでいるけれど、不思議とお会いすることがないのです。
その前の日に私がチョウジソウを差し上げていたので、お返しにとアッツザクラを1鉢いただきました。見事なほどたくさんの花が咲いたアッツザクラは、お母さんのそのまたお母さん、つまり親友のお祖母さんの形見なのだそうです。お母さんが受け継がれてからでも40年になるというそのアッツザクラは、その日から私の庭の一員となりました。生きていれば、100歳はとうに超えられているであろう方の形見が私の庭で咲くのも何かの縁でしょうね。
さすがに花数はだんだん減っていますが、今でもまだ咲いている株が数本あります。
アッツザクラの手前のピンクの花を咲かせている銅葉のオキザリスはこれもいただきもので、主人の叔母がにいただいた1鉢です。
オキザリスってこんな季節に咲くのだったかな~?と思うのですが、鮮やかなピンクと淡いピンク、どちらも年配の方からいただいた大事な1鉢となりそうです。
それぞれの花に私だけの物語があるのも楽しいですね。