何の下調べもしてなかったので、最初に入った記念館でパンフレットと観光地図をもらい、そぞろ歩く。
家並みが独特で、新しい家もその昔ながらの家並みに統一して同じような雰囲気で建てている。
どの町筋にも必ず小さな用水が傍らに流れていて、家々の軒先には真っ赤な消火用のバケツがぶら下がっているのが興味深い。後で、調べてわかったのだけど、1652年に大火があって、町全体が焼けてしまい、その後に用水や消防設備などが出来たらしい。
武家屋敷の家並み、商家の家並みなど、見てまわるととても楽しい。
時間があれば、一日中見て歩きたい町だね。
どうやら浄土真宗のお寺らしく、本願寺と同じ作りのようだった。
とにかく、町のあちこちに水が流れる、水の町とでもいおうか。
こちらは斎藤家でいただいたお茶と和菓子。番茶と和菓子のセットで300円。とても素敵な旧家のお座敷で、手入れの行き届いた中庭を見ながら寛いで味わえる。
喫茶コーナーよりも斎藤美術館がメインのようだった。
ここはほんとにお薦め。
他にも鯉は珍しくないけど、アマゴやイワナが泳ぐいがわこみちなど、どこを通ってもため息が出るような町。
お土産には栃の実せんべい、明宝ハム、地酒のかがり火などを購入。あ、そうそう、美濃和紙の懐紙や便箋もよかった。帰宅して味わったんだけど、明宝ハムがこれまた絶品だ。何の変哲もない普通のハムに見えるけど、味は一級品。
思いもかけず素敵な町だったので、長居をしてしまったけど、4時半になって、そろそろ宿のある下呂温泉に向かって出発。
ところがこの後が大変だった(^^;)
ナビに行く先の宿の電話番号を入れたのだけど、有料道路優先の設定をしなかったのだ。R42を北上してトンネルを抜けたら右折だと思ったら、ナビがトンネルの手前で、右折するようにと言う。「???」だったけど、助手席の先輩Uさんと、「ナビが言うのだからここは右折ですよね」と、右折してしまった。それがとんでもない山道で、徳島や愛媛の山奥に負けないような離合の出来ないクネクネ道。ヘアピンカーブは何箇所もあるし・・。
しかし、Uターンできるような場所も勿論なく、前進あるのみ。途中で3,4台のRV車に出会ったけど、向こうがバックしてくれたおかげでなんとか進めた。普段乗っている軽と違い、7人乗りのプレマシーではバックも大儀だね。日は落ちて、辺りには夕闇が漂い始めた。大丈夫かなぁ??と思う反面、周囲はこれが素晴らしい紅葉。あと1時間早ければ、車を降りて散策したかった。とにかく見たことのないような赤や黄色の木々が手が届くような直ぐ横にあるのだから。たぶん、私が見たかったブナの黄葉もあったのだろう。
スリリングな数十分のドライブの後、道はトンネルの北側に出た。
なんのことはない、300円の有料道路を通らなかったばかりに、とんでもない山道ドライブとなったようだった。後で、宿のお兄さんに聞いたら、宿のお兄さんはバイクでこの道を通過中、転落して何とか一命を取り留めたとか(^^;)
ともかく、6時過ぎに、なんとか無事に宿に到着。