まだまだ青空が広がっている中、帰路につく。
こんなに一日中晴天に恵まれるとわかっていたら、最初から山歩きの予定にすればよさそうなものだが、冬場は道路事情が不安なものだから、仕方がない。それに何かしら用事があって、朝から完全にフリーの身ではないし。
帰りがけにもう一度、徳島の山々を展望するために、車をとめた。
来るときにも気付いていたが、何故か道の縁に半鐘が吊るされている。
勿論、火事を知らせるためなのだろうけど、火の見櫓を建てるのが面倒だからここに吊るしてあるのだろうか?小さな集落だから、火事以外にもいろいろな知らせごとに使われているのかもしれない。半鐘越しに見る山並みも、また、乙なものだ。
ガードレール沿いには竹竿も渡してあるが、これは以前、秋にこの道を通ったときに刈り入れをした蕎麦を干してあるのを見たことがある。これだけの日当たりの良さだから、何かを干すには絶好のようだ。
この道路の反対側の縁には芋づる?のようなものも干してあった。走っているときはこの道が南に向いているように思っていたが、実際は南東に向いており↑画像の中央奥の山なみは本州のものと思われる。剣山以西が見えなかったのもそのためだ。
ここから丁度真正面に見えるこの山々は、そうすると竜王山から南東方向の山ということになり、たぶん中央少し右にに聳えているのは雲早山で間違いないと思う。中腹に白いラインが通っているのが肉眼でもはっきり見えたが、これがかの剣山スーパー林道らしい。この山域は今までに登ったことがないけど、検索してみると、カタクリが咲くような山もあるらしい。そんなことを知ったり、こうして目の当たりに見ると、俄かに登ってみたくなるから現金なものだ。
再び後ろを振り返ると竜王山の穏やかな姿と大根畑。大根は薹が立たないように葉がすべて刈り取られている。この山里にも確実に春が来ているようだ。