5月の山にて、魅力的な樹木たち

山の樹木の花といえば、3月4月はクロモジやキブシ、ヤブツバキの花だが、山桜が終ると今度は初夏に多い白い花が多くなる。白い花の代表はウツギだが、昨日はマルバウツギや普通のウツギはまだ咲いてなくてツクバネウツギだけはあちこちで見かけた。

しかし、昨日見た花でなんと言っても印象に残ったのはこれだろう。

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シナアブラギリともアブラギリとも言うらしい。この花は昨日は山の3合目付近と国道沿いの2つの場所で見かけた。

最初に見たのは山の3合目付近で、今まで見たことのない花が目に飛び込んだので慌てて車をとめたのだった。

Dsc00301_2 遠目にはこんな感じだ。

白い花が綺麗だが、近づけないので望遠で撮影したもの。樹高は7mほど。

検索したサイトではこんな風に書いてあった。「トウダイグサ科、アブラギリ属、シナアブラギリは中国原産の落葉高木。栽培されていたものであるが,暖地の山野に野化している。」どうやらこの花の実からは油が採れるそうで、その油は番傘に塗る油などに使われたようだ。

Dsc00474_1 葉っぱはこんな感じだ。全体的に南国風なイメージの花でハイビスカスなどと似通った花だと思った。

桐はゴマノハグサ科だがこのアブラギリが何故桐という名がつくのだろう?と考えたら、丁度この時期に桐の花も咲くのだ。それに桐の木の樹形と同じような樹形をしている。つける実の形もなんとなく似ている。

しかし、山を歩き始めて5年になるのに、このようにまだまだ新しい知らない花が見られるのが樹木の奥の深さだろう。

Dsc00431_1 その桐だけど、これも今時分は山のあちこちで咲いているのを見かける。山で紫色の花を咲かせている木は、たいていヤマフジかこの桐だ。桐のほうがどちらかというと紫が淡い。

この桐は深い谷に身を乗り出しようにして咲いていた。

Dsc00426 こちらは小さな沢筋で咲いていたホオノキの花。ホオとはホオ葉味噌にするあのホオだ。山でもよく大きな葉っぱが落ちているのを見かける。しかし、花を見るのは初めて。沢筋にはちょっと近寄れなくて遠目に見るよりなくて、撮影は望遠をいっぱいに効かせて撮影した。最初、危うくオオヤマレンゲと間違うところで、オオヤマレンゲってこんあに大きくなったかな?と不思議だった。オオヤマレンゲは剣山で一度見ているが、樹高は精々3~4mだった。このホオノキはどう見ても樹高10mは軽く超えている。一度、間近でホオノキを見てみたいものだ。

Dsc00324 コバノガマズミも5合目付近に大きな木があるが、3合目付近で撮影しやすい背の低いものを見かけた。真っ白い花はこの時期は山のあちこちで見かけるが、花はなかなか綺麗だと思う。秋の真っ赤な実はお酒にすると美味しいとか。

Dsc00437_2 ヤマフジはそれそ、この時期は無数に見かけるけど、昨日はこんな風に山奥の田んぼの上で揺れているものを被写体に選んでみた。

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