前を歩いていたRさんが「あれは蘭よね?」と訊いた。
近付いて見てみる。確かに蘭の蕾が穂状になってついている。私は蘭の仲間は苦手で、今までに見たことがあるものしかわからない。今までに見たものはカキラン、サイハイラン、ソクシンラン、イチヨウランオノエラン、キンラン、ギンランぐらいだ。トンボソウの仲間も何種類か見たことはあるがキソチドリぐらいしかわからない。
しかしこれは葉を見て直ぐにわかった。
エビネは育てたこともないし、今まで自生を見たことも勿論なかったが、2週間ほど前に隣町のJAで売っていっるのを見たばかりだった。この前もエビネについては検索したばかりだった。昔は低山にたくさん生えていたのがエビネブームというものがあって、乱獲されてほぼ絶滅に近くなっていること。現に四国で山の花散策をしている方のHPを見ても自生のエビネを見たという記録は見たことがない。
これはミヤコアオイと違って葉っぱを上げると直ぐに花が見える。花芯が黒っぽい。
スミレサイシンの名はこの葉脈がへこんだ状態が似ているので、サイシンがついているとか。
フタリシズカは一体にヒトリシズカよりもずっと見かけることが多いが、この山では特に多くて、登山道沿いにたくさん見かけた。
花には少し早くて、登山口辺りでようやく花穂が出たところ。