シキンカラマツ

カラマツソウの仲間は野山で初夏から秋にかけて良く見かける。

モミジカラマツやアキカラマツなど、たいていは白い花が多いが、シキンカラマツだけは紫色の美しい花を咲かせる。

といってもシキンカラマツの自生のものが咲いているのはまだ見たことがなくて、今日の画像はすべて我が家で咲いたものだ。

Dsc01311

去年の早春に買い求めたものだが、冬場は地上部が綺麗になくなって心配した。

山野草を育て始めて3年目ぐらいになるが、今でも冬場に地上部が消え、鉢だけになると、もう枯れてしまったのではないかとがっかりする。早春から春にかけて、それらの鉢の地表に小さな芽が出てくると、それは嬉しいものである。

このカラマツソウも我が家で初めての冬越しだったので、芽が出てきて、あの特徴的な涼しそうな葉が展開し始めたときはほんとに嬉しかった。

Dsc01309_1 芽が出て直ぐに一回り大き目の鉢に植え替えたせいか、去年より株も一回り大きくなったようで、草丈は70センチぐらいになっている。

花茎も二本上げていて、蕾も去年より遙かに多いので、今から二週間ほどは楽しめそうだ。

Dsc01313 キンポウゲ科、カラマツソウ属。

キンポウゲ科の花ではお馴染みのことだが、花びらに見える紫色の部分はガク片で、花芯には黄色いシベがたくさん見える。紫色と黄色の対比がとても綺麗で、涼しそうな葉も美しく、庭に一鉢あると、毎日眺めるのが楽しみだ。

Dsc01314 1mほど離れて撮影してみた。

草姿の全体も麗しい。

先週の野草散策で沢沿いにカラマツソウの仲間を見つけて尋ねたらシキンカラマツだと教えていただいた。

普通は中部地方の山に咲くらしいが、こちらでも標高100m近くでは咲くらしい。この花も自生の姿を是非見てみたいものだ。

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