この山に去年も10月20日頃にセンブリとアサマリンドウを見に来ている。
そのとき偶然にもツクバネの実を見つけたのだった。
今回も季節が同じだからツクバネを探しながら歩く。9月末に来たときは雨が降っていたこともあって、ちゃんと探せるような状態ではなかった。
しかし、今度は天候も良くて、直ぐに探すことが出来た。
ツクバネの木は樹高1mほどの目立たない木なので、このツクバネのような実がなっているときでないと、なかなか見分けられない。
花葉初夏に咲くらしいが花もツクバネのような形をしているらしい。しかし、多分、実よりももっと小さくて、色も緑色をしているそうだから、よほど気をつけていないと見過しそうだ。
半寄生植物で寄生樹がないと生きていけないそうだ。雌雄異木で、実際、近くにも数本あったが実をつけているかぶとつけてない株があった。よく見ているとこの山の所所で見かけるようだ。
モミジガサもすっかり花が終っていたが、まだ綿毛にまではなってない。
同じキク科だが低木のコウヤボウキ。香川の山ではお馴染みの樹木だ。しかし、今年はまだ飽きるほどのコウヤボウキを見ていない。後少しすればコウヤボウキの綿毛が初冬の山歩きでは目を楽しませてくれるに違いない。
とうとう今年は花を見ることなく、花の直前と実の時期だけを観察することになったオオナルコユリ。
規則正しく一列にぶら下がったまん丸の実がユニークだ。
ツルシキミは阿讃山脈の稜腺にはとても多くて、斜面一面に群生しているのを良く見かける。既に春の花の準備が整っていたが、赤い実は花よりもよほど目を引く。
シラキの紅葉が始まっていて、赤い色は見事だった。シラキの紅葉は3大紅葉木と言われていると、どこかで読んだ記憶がある。
紅葉してないときは全然目立たない木だけど、この色では嫌でも目につくだろうね。
トウダイグサ科、シラキ属。
標高1000mでも既に紅葉が楽しめる。