8月には思ったより山に登っていなくて、高い山としては徳島の剣山に登ったぐらいです。
剣山には年によっては毎月通ったこともあります。我が家からは車で二時間あまりかかりますが、道中で何ヶ所も花を楽しむポイントがあり、野に咲く花から高山の花まで、一日で楽しむ事が出来ます。
8月に見た花で圧巻だったのは何と言ってもキレンゲショウマです。
いつも見る場所は、鹿の食害がひどいようで、今年は鹿から防御するためにネットを張られていたようで、5年前に見事な群生を見ているだけに、淋しいものがありました。
今年はそんなわけでいつもとは違う岩場のほうでキレンゲショウマを見ました。岩場に咲く姿は孤高の花というイメージそのものでした。しゃんとまっすぐに伸びた茎は,人間の思惑など超越しているかのようです。例年ならとっくに花の時期が終わった頃に山を訪れたおかげで、静かに花を楽しめました。
夏が終わろうとしている山にはすでに秋の気配を感じさせてくれる花が咲きます。マツカゼソウは一つ一つの花はどうということはないのですが、全体の姿はいかにもかすかな風にもそよぎそうなイメージです。
今年はクサアジサイの群生の中で咲いている姿に会えました。
花弁には濃いピンクの網目模様が入ります。
フウロソウの中でもとりわけ小さな花を咲かせるヒメフウロは剣山の行場付近で咲いています。
花径は1センチにも満たない小さな花ですが、好みの花です。別名シオヤキフウロとも言うそうです。
テンニンソウの花の時期には少し早かったようです。剣山を始めとする徳島の山には、このテンニンソウが大群生する場所がいくつもあります。
山の斜面を一面に覆う姿は圧巻ですね。
タカネオトギリとナガサキオトギリの二種のオトギリソウが剣山には咲きます。
今年は明点や黒点などでオトギリソウを見分ける事を教わったのでした。
画像はタカネオトギリのほうです。