三年ぶりのオオヤマレンゲ、その8

タニギキョウを撮影した後,西門山山頂方面から下ってくるパーティーとすれ違いました。20名ほどもいる大人数のパーティーで、トップはなんと70代と思しき男性です。山ではほんとは登り優先で狭い道ですれ違うときは下りの人が道を空けるのがルールですが、あまりにも高齢の方がトップを歩いていたので、こちらが待つことにしました。稲叢山は歩いているパーティーも多かったですが、隣の西門山のほうはどちらかと言えばマイナーな山のようで、登山者も少なそうです。一応、四国百山に入ってる山なのですけどね。

2年前に来た時も岩場などは標高の割りに深山の雰囲気でしたが、山頂が展望もなくちょっとつまらない山だったので、そのせいかも知れません。

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いつのまにかRさんがトップを歩いていたのですが、目の前にオオヤマレンゲが咲いているのに、気付かずに通りすぎようとしています。「オオヤマレンゲが咲いてるよ~」と声をかけたらやっと気付いたようです。ここ西門山でもオオヤマレンゲが咲くとは聞いていたし、稲叢山までの歩きではあまりにも物足りないので、西門山にも足を伸ばしたのでした。

丁度目の高さぐらいのところで、稲叢山の花より良く開いていました。香りもついでに楽しみます。

P1110697これは帰り道に撮影した画像ですが、 斜めからも撮影します。携帯で写メールできるように、携帯のカメラでも撮りました。

行きと帰りを見比べると,たった1時間ちょっとの差なのに,帰りは少し咲き進んで,早くも花びらが傷みかけています。なんて短い命の花なんでしょうね。

P1110699 オオヤマレンゲの木を少し離れて撮影してみます。

西門山の株のほうが蕾をたくさんつけていました。

我が家のタイサンボクもそうですが、一つ一つの花の寿命はほんとに短くて、美しいのはたった一日だけなのですが、蕾がたくさんあれば、次々と咲くので、株全体としての花の見頃は結構長いのですね。

因みに,こちらは3年前に剣山で見たオオヤマレンゲですが、撮影日は7月3日となっています。

Dsc00164_04 剣山では標高1800ぐらいの場所で咲くので,時期は少し遅目なのです。

P1110640 ブナの大木に出会いました。樹高も15mほどありそうですが、枝張りなどが見事です。大きさがわかるようにRさんに木の横で立ってもらいます。

このブナのところで、登山道は少しカーブしていて道標が立っていますので間違えようはないのですが、そのまま10mぐらいまっすぐ進む感じで踏み跡がついています。2年前に教えてもたらったのですが、そこは白いアケボノツツジが咲くポイントです。辺りにはドウダンやシャクナゲもあって、花の時期は、見事なのではないでしょうか?

ブナもこの日見たブナの中で一番の大木でしたが,他の山でもこれだけのブナはちょっと見ませんね。

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稲叢山の稜線でも咲いていましたが、とても花つきの良いカマツカが山道の傍らで咲いています。

今までカマツカというのは、まばらに花が咲くものだと思っていましたが,認識を新たにしました。

少し離れて木全体を見ると真っ白に見えるほどです。

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ヒメシャラの幹です。幹が赤っぽいので,誰が見ても一目瞭然ですね。樹高10mほどです。いつも山に来たら思うのですが、ヒメシャラという名前は一体どこからついたの?と思うほど、山では大きくなる木です。花がシャラノキ(ナツツバキ)よりも小ぶりなので,ヒメシャラという名になったのでしょうか?ツバキ科ナツツバキ属。残念ながら,この日も花を見ることは出来ませんでした。

P1110648 ギンリョウソウはこの日は何度か見かけましたが、画像が失敗ばかりで,これがまだましなほうです。高知の山で見るギンリョウソウは香川の山のものより小ぶりでスマートでした。

今年はすでに何度も見ています。

イチヤクソウ科,ギンリョウソウ属。梅雨の頃は特に良く見かけますね。

P1110650 今度はシャラノキ(ナツツバキ)の登場です。これも樹高10mはあろうかという大きさです。樹肌はグレーがかったまだらな模様があります。葉のない時期はリョウブと見分けがつきにくいのですが、リョウブより大きくなるようです。それにリョウブは割合、株立ちになる木が多いですね。

葉っぱが展開し始めると見間違うこともなくなります。

P1110651 前を歩くRさん。えらくまっすぐな木が横に見えています。

ガスの中の木々はまだまだ若葉と言って良い色で、目も心も休まります。

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