ナベワリとツクバネソウ

ナベワリは、去年初めて見た花です。

ヒャクブ科、ナベワリ属。日本にはナベワリとヒメナベワリの2種、北米に一種だけ存在するという少数派の植物です。

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非常に画像の撮りにくい花で、何十枚か撮影した中で、見られるものは2,3枚でした。というのもナベワリは薄暗い樹林帯の中で生えており、ただでさえ撮影しにくい上に、花が葉の下にぶら下がっているので、葉の陰になってもう一つ暗くなるのです。しかも花の色は緑色で小さくと、撮影のための悪条件がこれでもかというほど重なります。

全体像を撮影したのがまだ少しはましだったのでアップしてみました。

この時期に咲くナルコユリやアマドコロ、ホウチャクソウなどとどことなく似た雰囲気なのでユリ科のように思われがちですが、これが違うのですね。

P1100950 上から見たところです。花は葉っぱの下で咲くので、上から見ると葉っぱしか見えません。

そこで花を見ようと思うと、横から覗きこまねばなりません。

P1100944 どう言うわけか、花が葉っぱの上で咲いていた株がありました。変わった花の形がおわかりいただけると思います。花被片は4個。外片2個のうち一個が大きいです。

和名は「舐め割り」の転化で、葉が有毒で舐めるとしたわ割れるところから、だそうです。分布は本州(東海道地方以西)四国、九州だそうですから、これも暖地性の植物のようです。

P1100932 こちらはユリ科でツクバネソウです。もうブログでは何度かアップしているかもしれませんが、今回は実になり始めていたので、再度アップです。ピンぼけです。申し訳ないです。四国の山では良く見かけます。中央の花の周囲にも小さな株が幾つも生えているのがお分かりでしょうか?夏ごろに黒い果実が赤い花糸に縁取られて、花よりよほど目立ちます。

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