花と雪渓の北アルプスへ、その13、槍穂展望

彼女の言葉に思わず反対側を降り返ると、・・・そこにはあきらめていた槍ヶ岳の姿がありました。

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ガスがまだ漂う中に槍の姿がぼんやりと浮かび上がってきます。

P1130051 しばらくするとだんだんガスが晴れて槍穂の全貌がはっきりと見えます。

P1130066 槍ヶ岳がしっかりと見えます。

P1130068 こちらは穂高方面です。画像中央の大きな凹部が大キレットです。

しばらく二人で座り込んで眺めていました。

P1130069 こちら側の稜線と槍の稜線との間に刻み込まれているのは左俣の沢でしょうか。

標高差は2000m近く?

P1130075 弓折中の段というところまでKさんに行ってもらって槍をバックに撮影します。クリックで大きくなりますので、ご覧ください。

30分もの間、そうして槍穂の展望を楽しむことができました。それにしても雨で展望はすっかり諦めていた後でしたから、それだけにその嬉しさはずいぶんと大きいものがありました。鏡平でも槍穂が見たくて、急いで鏡平に下ります。

P1130081 鏡平の小屋には9時5分に着きました。

小屋の前を少し行き過ぎた池に槍と穂高の姿が映ると訊いていたので、小屋前は通過して池のほとりのデッキまで歩きます。

P1130082 池に映る槍穂の姿を楽しみながらここでコーヒーブレークすることにします。もともと鏡平でコーヒーを飲もうとは話していたのですが、槍穂を見ながらの豪華なコーヒータイムになろうとは・・。

P1130085k 池のほとりにはミヤマキンバイも咲いていて、風情を添えます。残念だったのは、ここまで下ってくる間に槍と穂高のピークに雲がかかってしまったことでしたが、一時はすべてを見せてくれたので、それ以上言ったら罰があたると言うものでしょうね。

ガスコンロを出してお湯を沸かし、コーヒーはほんとは豚汁用のだった大きいカップにたっぷりとレギュラーコーヒーを入れて、コンデンスミルクをこれまたたっぷりと流し込みます。これに持参のクリームチーズビスケットを食べれば、山にしてはリッチなコーヒータイムです。

なにやらがやがやとにぎやかな声と思ったら、ここで新穂高方面から20名近いパーティーがやってきました。しかし、5分もするとまたそのパーティーは去って、元の静寂が訪れます。Kさんが鏡平の小屋で絵葉書を買いたいと言うので、その間少し待ってから、いよいよ本格的な下りです。

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