高い山に登ると夏から春までさかのぼることができるので、とても中身の濃い山旅になります。7月の末にもなって桜が咲いているなんて、山登りする人でないと信じてもらえないでしょうね。
ずいぶんと標高の高い場所でも見かけたヤグルマソウですが、ここではすでに花が咲いています。
あまり綺麗とはいえない花でも、大きな葉っぱはずいぶん目立つし存在感があります。
登りでも見かけたニッコウキスゲですが、下りでは草むらの中にもう少し咲いていました。
タテヤマウツボグサというものでしょうか。四国で見かけるウツボグサとはちょっと違うようです。綺麗な紫色をしていました。
花は終わっていますが、四国では見たことがないベニバナイチヤクソウが咲いています。
周囲の葉っぱはマイヅルソウの葉っぱ。
12時30分、わさび平の小屋に着きました。沢の水で冷やした果物があまりにも美味しそうなので、ついついりんごをひとつ買って丸かじりです。
水を入れてある容器はくりぬいた丸太の半分です。
りんごをかじっていると、ここでもドクターに会いました。お礼を言って、ついでに双六小屋から見える山の名前などを教えてもらいました。
そして、私たちが下った途端に雨が本格的に降り始めました。しかし、後は林道歩きなので、傘を差しての下りでも楽勝です。
林道沿いに見かけたトリアシショウマでしょうか。
アジサイもピンクのやブルーのや、いろいろです。↑のはもしかしたらクサアジサイかも知れません。
その他クガイソウやシモツケソウなども花を見ましたが撮影しそびれました。
駐車場についたのは14時15分でした。
Kさんを平湯のバスターミナルまで送る途中で、道路沿いの温泉に入ったら、露天風呂しかなくてびっくりでしたが、いいお湯でした。しかも入浴客は私たちだけ・・・。ゆったりとした気分になれました。汗を流して平湯まで行って最後にKさんと食事をしたら、ちょうど新宿行きのバスが出る時間になりました。
平湯からはずっと雨の中の運転でした。帰路は高山に出て、飛騨清美インターで高速に乗って帰りましたが、雨だとあまりスピードは出せないし、最後で事故を起こしては何にもならないので、ゆっくりと安全運転して、帰宅したのは21日深夜の1時でした。
毎年、この季節の山旅は花も雪渓もと盛りだくさんで楽しいですが、一面では、自分自身の体力と気力を再確認する意味合いも持たせています。いつまで続けられるかわかりませんが、来年もまたどこかに登れればいいな~と思います。そして、今回、帰宅していろいろスポーツ医学に詳しい友人たちに聞くと、山登りの最中はお茶ではなくポカリなどを薄めて飲むのが良いとか、足がつったとき用に即効性の飲み薬もあるようです。今までは元気だからといって、学生時代と同じような感覚で登っていましたが、もう少し山登りを科学的に勉強する必要があると思ったことでした。