ヤブ椿の咲いていた場所からさらに少し歩くと、小さな建物が見えてきました。
建物の前に回って見てみると、この建物がガイドブックに載っている「譲波休憩所」のようです。建物の前には「譲波公民館」と書かれていてほんとは地区の公民館のようですが、お遍路さんの休憩所として開放されているようです。
書きなれたお地蔵さんの絵の横に「人生は遍路なり」と書いてあります。確かに、上り坂や平坦な道、下り坂を歩く遍路道は人生にも似ています。
奥に見えている建物が譲波休憩所です。
時間も4時前と、そろそろ夕方になってきたので、ここが良い区切りなので下り始めることにしました。
次回くるときは、この近くまで車で来て、続きを歩くのも良いでしょう。
こんな石仏を撮影しながら、もと来た道を帰ります。
周囲が夕やみに包まれるのは、5時半過ぎなので、明るいうちには道の駅まで帰れるはずです。
ヤマコウバシと思われる茶色い葉っぱの向こうにやはりお遍路さんの道標が見えています。
面白い形をしています。
来栖神社には帰り道、お参りしていきました。
道路沿いにかなり立派なお宅があって、その近くに「水」と書かれたコンクリート板が置いてあります。これはお遍路さん用にこのお宅で水を接待しますよという意味なんでしょうか?近くには特に水場らしきものはなかったですから・・。
この付近まで来ると山は片側だけなので、少し明るくなってきます。
竹藪がきれいに手入れされていて、見ていても気持ちがいいですね。
夕方とは思えないような青空ですね。
ここで聞きなれた声がすると思ったら、ジョウビタキの♀がいました。
毎年、我が家にも来ていたのが今年はどういうわけか冬に入ってから姿を見せません。
画像を大きいサイズで撮影するのを忘れて、うまく撮れてないですが、一応、この冬初めて撮影したジョウビタキ画像です。
このときは気温も下がり始めていて、カメラを持つ私の手もかじかむほどでしたから、ジョウビタキもフクラ雀みたいに膨れているようです。そこがまた愛らしいです。
休耕田などでびっしりと咲いているのと違って数が少ないと、野の花の趣がありますね。
やがて、行きに道を尋ねた集落辺りまで下ってきました。
行きに道を尋ねた場所とは別の畑で農作業をされている方がいて、後ろ姿が道を尋ねた方によく似ているようなので挨拶をしたところ、やはり同じ方でした。
もしかすると、私が一人で山のほうに向かったので、心配されて外でおられたのかも知れないと、一瞬、考えました。もしそうだとすると、ご心配をかけてしまったわけで、申し訳なかったと思いました。
しばらく、その女性と立ち話をしました。年齢は私より少し上の方のようでしたが、こんなに近いのにまだ矢筈山には登ったことがないこと、この地区は3年前の台風で来栖川が決壊して付近の田んぼがひどい被害を受けたこと。100mほど前に見えている家のそばに大きなゴロ石がいくつか積んであるのは、山が土砂崩れで落ちた来た石であること、この辺の山には猿が棲んでいて作物を荒らしに来ること、そのために↑画像のように網を畑の周囲に巡らしてあるけど、頭のいい猿は網を押えて侵入することなど、いろいろな話を聞かせてもらいました。
帰りはさすがに近道であるダム湖の南岸沿いの道を歩いて帰りました。
ジョウビタキがまた目の前に現れましたが、さきほどのとは別のコかな~?
ある民家の前を歩いていると、犬がけたたましく吠え、うち一匹の犬がこちらに向かって走ってくるようです。家の人が出てきたので「犬は放し飼いではないですよね?」と尋ねると「違う」とのこと。安心して歩き始めたら、 「違う」どころか私の5m横まで来てなおも吠えます。もちろん鎖などしてなくて、放し飼いです。まるで飛びかかってきそうな勢いで、犬が特に嫌いではない私もさすがに気味悪かったです。なるべく犬から遠くを歩くようにして、その家からかなり離れたところで、ようやく吠ええやみましたが、嘘をついた飼い主の方には腹が立ちました。もし、犬がものすごく嫌いな人だったら、こんな目に遭えば死ぬほど怖いでしょうから・・。
5時までに着けば、道の駅で売っているおいしそうな野菜を物色して買って帰ろうと思っていたのに、すでに閉店した後でした。
この道の駅は4時に閉まるということは先ほどの道を尋ねた女性に聞いていましたが、ほんとに4時閉店なんですね。残念ですが、ついたときにまだちょこっと買い物を済ませていたのが幸いでした。
そんなわけで、私の東讃の山歩き第一号は、山頂まで到達できない偵察に終わりましたが、それでも冬の定番の生き物や花や実に出会えて、なかなか気持ち良い歩きとなった事でした。