南向きの尾根にピンク色が広がります。山歩きを再開して、四国の山を登るようになってから丸7年が過ぎたと言うのに、どういうわけかアケボノツツジとは縁がなくて、いちばん綺麗な時期を見ていませんでした。ゴヨウツツジ、ドウダン、オンツツジ、シャクナゲ、、ヒカゲツツジなどは今まで、何度か見ているんですけど・・・。
今回はS君が「カタクリとアケボノツツジの両方が見られる山行にします」と言い切っただけあって、稜線に上がるや否や、この眺めですから、期待に胸が膨らむのでした。
この尾根は冠山の少し西から南西に向いて伸びた尾根ですから、日当りも抜群に良いはずですから、花が逸早く咲いたのでしょう。
後ろを振り返ると、去年歩いたチチ山~笹ヶ峰が綺麗に見えます。
向かって左ののっぺりとした山が笹ヶ峰です。私が中一のときに初めて登った山らしい山で、標高1859m、私の山登りの原点とも言うべき山です。
標高1600の稜線沿いにもアケボノツツジが咲き始めています。
「ここで咲いているなら、三ツ森山のアケボノは絶対に咲いているはず」とS君。
寒風山~伊予富士~瓶ガ森へと伸びる稜線が綺麗に見渡せます。そしてその奥に石鎚までが見えています。
去年のカタクリ山行も快晴でしたが、コースの関係で石鎚は伊予富士の陰になり見えなかったのでした。この日は最高のお天気で、視界を邪魔するものは何もありません。
私は山岳展望が大好きなので、この回は山画像が多くなると思いますがMご了承ください。
中央下のかすかにピンクに見えるのはアケボノツツジの色です。大きな画面でご覧下さい。
山腹を横切っているのは瓶ガ森林道で、足の弱い人などは瓶ガ森林道をドライブしてアケボノツツジを楽しまれるようです。
北の方角に目を向けると、こちらも標高1700mあまりの東赤石山を始めとする山々が聳えています。
オトメシャジン、シコクギボウシなどの固有種がこの山に咲くのです。
後ろを再び振り返ると、チチ山と笹ヶ峰がだんだん遠ざかっていきます。
笹原の平坦な道は良いのですが、冠山の登りになると、どうしてもS君に少し遅れを取ります。それでも自分なりに頑張って歩きます。後ろのNさんは快調のようです。
たまにアケボノツツジが綺麗に見えるところに来ると、Nさんも私も思わず歓声を上げてしまいます。しんどい登りも花を見ると疲れを忘れますね。
11時58分、冠山に到着です。