すらりとした立ち姿がなかなかすっきりとしたランです。
しかし去年見かけた場所の株は減っていました。
クルマムグラの真っ白い小さな花も好みなのですが、時期が早いだけあって、たくさん見ることが出来ました。
ほんの10日違っても、山はどこかしら違いますね。
長く伸びた花柄はショウジョウバカマの花後です。
苔も瑞々しいです。
一昨年までは近道しか歩いたことがなかったのですが、去年、牛車道を歩いたら、展望は良いし、それはそれは感じが良かったのです。
そこで、今年も回り道にはなりますが牛車道を辿ることにします。
近道よりもかなり時間がかかるのですが、その代わり、こんな平坦な道になっていて、歩く分には楽です。
この牛車道は明治になってから物資の搬送のために作られた道のようです。
道は銅山峰の南斜面をぐるりと巻くようにつけられています。
去年もこの牛車道から見ることの出来た蘭塔場(らんとうば)が見えてきました。昔、大火事で亡くなった方々を葬ってある場所のようです。
丁度、男の人が一人いらして、手を振ってくれたので、こちらからも手を振り返します。この山は銅山関係のこうした遺跡が残っているので、遺跡めぐりが目的の人もいるようですね。
正面に見える山々は大座礼山方面ですが、このときはまだどこが見えているのかわかっていませんでした。
先ほどの蘭塔場が画像中央下に見えています。全面緑の山の佇まいに圧倒されそうです。
牛車道は日当りが良いので、この付近からアカモノが見事になります。
なんと言っても陽射しを浴びたアカモノはガクの赤い色がひときわ映えてとても可愛いのです。
Hさんは去年持参していたカメラで撮影した画像がピンぼけばかりだったと言うので、この日は息子さんに借りたコンデジを持参しています。
Hさんも私も可愛いアカモノをこれでもかというほど撮影します。(^。^;)
牛車道の様子です。一部、岩が崩れ落ちている場所がありました。
左側は日浦からずっと沢に沿って歩いてきたのですが、その沢の源流になっています。
この付近からツガザクラの花が咲いているのが見え始めます。
道沿いのツガザクラを撮影していると通りかかった人が、沢沿いの方が綺麗に咲いているからと沢に下りていきます。私たちにも来るようにと言うので、下りてみました。
雨の後だったからか、いつもより水が多いとかで、引き返してこられました。
まぁ、沢登りはどんな小さな沢でも危険がつきものですから、それなりの装備をしてからのほうがいいでしょうね。