取りあえず、トラバース道経由で、赤石山荘まで行き、何か暖かいものでも食べようということになりました。東赤石山頂に行くかどうかは、また分岐のところで、決めればいいことですし・・。
権現越から西に向かう登りは足場の悪い急登で、去年はここを下ったわけですが、こんなところは登りたくないねと話しながら下ったところです。それを雨が降る中、黙々と登ります。山道はある程度以上の強い雨になると、人間だけでなく水の道にもなります。つまり降った雨が登山道をまるで小さい沢のように流れ始めるのです。
少し登ったところで、ちょっとでも樹林の影になるようにと、11時過ぎに一本入れます。
この場合が樹林で雨を少しでもしのごうということなのですが、それでも、容赦なく雨が落ちてきます。ここでも何か少し食べておこうということで、各自、行動食などを食べます。
再び歩き始めてから10分ぐらいのところで、トラバース道と山頂への稜線経由のルートとの分岐に出ました。去年は稜線伝いに下ってきたので、今から歩くルートは初めてのコースなのです。
トラバース道の分岐を過ぎる頃、嬉しいことに雨がやんだのです。時間は11時20分ぐらいでしょうか。おまけに、トラバース道沿いにはイワキンバイなどもたくさん咲いていて、これはカメラを出さねばと思い、ザックの中から今度はコンデジのLUMIXを出します。山に登るときはたいてい一眼とコンデジの両方を持ってあがることにしています。といってもLUMIXは小さいので、ほとんど荷物にはなりません。
イワキンバイは6月27日に来た際にはほんの1,2輪しか咲いてなかったのに、今回はあちこちでたくさん見かけました。やはり来るたびに咲いている花が変わっています。
トラバース道は天気が良ければ大座礼方面もよく見えるし、花もたくさん咲いていて、なかなか魅惑的なコースのように思いました。
ただし、ちょっとした岩場のようなところもあるので、トラバース道だからといって油断は禁物です。
コウスユキソウも花が咲いているようですが、この日は花散策ではないので、詳しく観察する時間がありません。
タカネバラを携帯のカメラで撮影している女の子・・。足元にはイワキンバイも見えています。
この辺りの道はまだ歩きやすい道でしたが・・。
ここで標高は1550mぐらいあると思います。
両手両足をフルに使わないと危険な場所です。
権現越からの登り道で、すでにタカネバラを見かけましたが、この付近に来ると大株が多くて見頃です。
ピンボケになってしまいましたが、ホソバシュロソウも早いものは咲いていました。
そしてここで気づいたのです。
前回、稜線でたくさん見かけた株はカキランではなくホソバシュロソウだったということに。
そう、この東赤石付近はホソバシュロソウもとても多いのです。
前を歩く3人の女の子たちは、バランス感覚もなかなか良いみたいで、かなりの速さで歩いていきます。
今回の山行ではトラバース道沿いのタカネバラが一番見事でした。
この株など、なかなかの大株でした。
岩ゴロゴロのトラバース道沿いに咲いているタカネバラです。
前を行く女の子も、何かの花に見とれているようです。
ヤマブキショウマも前回見たときには、あまり咲いてなかったと思います。
岩の付け根にもヤマブキショウマが見えていますね。
東赤石はこんな橋や岩場が多いので、バランス感覚が悪い人や怖がりな人にはあまりお勧めできない山です。