県境の山でアオイスミレに会う、その2、クロモジとユキワリイチゲ

歩く予定にしていた沢筋の道の取り付きへとやって来たのは、11時半でした。ところが沢から流れ出る水の量を見てびっくりしました。ここも轟々と音を立てて、水が流れています。

このルートは何度か沢を渡渉するところがあるので、あまり水量が多いと登れません。それにしても、この時期にこれほどの水量とは予想だにしていませんでした。仕方ない、行けるところまで行くことにします。

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途中、ユキワリイチゲの花芽が上がっているのを確認しました。この場所のユキワリイチゲは紫色が濃くて、とても綺麗なのですが、見ごろはやはり2月末からでしょうね。

P2029262 沢の水量はやはり多いです。

前の週に雨がよく降ったのと、その雨で解けた雪解け水のために増水しているようです。

P2029261_2 今にも開きそうなユキワリイチゲの蕾もありました。

P2029271 風もなく、穏やかな陽射しを受けて、ユキワリイチゲにとっては最高のお天気でしょう。

こんな日が続けば、花もどんどん咲きあがってくるのです。

P2029274 ナガバジャノヒゲの瑠璃色の実もツヤツヤと輝いています。

P2029280 沢筋の道は自然林の道なので、お昼頃は陽射しが入り、とても気持ちの良い場所です。

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やっぱりお天気の良い日の山は最高ですね。

出来ることなら上まで行きたかったのですが、最初の渡渉点で早くも水量が多すぎて、登山靴を濡らしてしまいそうなので、引き返すことにしました。

また花がたくさん咲きあがってきたら、2度か3度は来ることでしょう。

P2029286 よく見ると、イチリンソウの葉っぱもすでに出ていました。

P2029287 フサザクラやアブラチャンなどの落葉樹の木々が葉を落として、いかにも冬枯れの山という感じですが、気温が高めなのと陽射しがあるのとで、早春の山という風にも見えました。

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クロモジの花芽も膨らんできていますね。

中央の尖っている芽が葉芽で両脇の丸い芽が花芽です。

P2029292 クロモジの若い枝は緑色をしていて、株もとのほうは黒っぽいので、直ぐに見分けがつきます。

P2029299 クロモジと同じクスノキ科の木ですが、こちらはアブラチャンの花芽です。

沢筋に多い木です。

春先にはやっぱりクロモジやシロモジとよく似た小さい黄色の花を咲かせます。

こういう可愛い花芽を見ると、春も近いですね。

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