登りはきついけれど、下りは楽勝です。ただ、午後になっても凍結しているところもあるので、滑らないように気をつけて下ります。
滑落が怖い箇所は、ほとんどありませんが、それでも滑り落ちたら怪我はするでしょうね。
沓掛山が眼下に見え、丸山荘の赤い屋根が小さく見えています。
この画像を見ると、まるで夏山みたいに見えますね。
樹林の間にはまだ雪が残っています。
黄色いオーバーウエアは山仲間のTさんです。
彼女は一週間前にも寒風山に登られたばかりで、今年は雪山復活です。
ピッケル、アイゼン、ワカン、スノーシュー、すべてそろえていて、かつては雪の山もどんどん登られていた人です。
雪と落葉した木々とがとてもよい雰囲気です。
13時40分、丸山荘まで下ってきました。山頂を下り始めたのが13時ですから、下りは早いものです。
登りでは閉まっていた丸山荘の入り口が開いていました。
小屋の屋根で、管理人さんが修繕をされています。
屋根の抑えが、春一番の強風で飛んでしまっていたのを修繕されているようです。
午前中は積もっていた小屋の前の雪も、暖かさと陽射しとで解けかかっていて、水溜りになろうとしていました。
休憩していると、屋根の修繕から手を止めて、管理人さんが下りて来られました。
S君といろいろ、話をしていましたが、今はこんなに解けてしまっている雪ですが、お正月過ぎた頃にはかなり積もっていたとか・・。屋根の一部が飛んでしまったので、小屋の中が水浸しになったところもあるそうで、後片付けはさぞ大変でしょう。
そうこうするうちに、山頂で同じ頃に休憩していた4人ほどのパーティーが下ってきていたのですが、私たちより先に下って行きました。
13時55分、私たちも最後の下りにかかります。
冬場はなかなかこんな青空のときに山を歩くのは難しいです。
「宿」まで下ってくれば、あとはアイゼンも必要がないので、ここでアイゼンを外します。
泥道の上もかなり歩いたので、アイゼンが泥んこです。S君はアイゼンを新調したばかりなので、ぼやいてました。そういえば、山登りの装備を大事にするS君の30年物の水筒や木製のワカンにTさんも驚いていましたが、アイゼンの爪も自分で研ぐそうです。ピッケルのシャフトも学生時代からの愛用のピッケルのシャフトが折れたのを、新品を買う金額の倍の金額で修理してもらったとか・・。何十年も愛用していると、装備に対する愛着も並々ならぬものがあるのでしょう。
泥んこになったアイゼンを宿の近くを流れる沢の水で洗います。先に下ったパーティーの人もやはり同じように洗っていました。
振り返ると、笹ヶ峰の山頂がかなり遠くなっています。
この沢の様子も、まるで雪解け後の沢の様子ですね。
4月頃の雰囲気です。
この沢沿いにもチャルメルソウの葉っぱがいたるところで見られました。
最後の下りは、どこの山でも、どことなくけだるい感じを憶えます。
山頂まで私たちの直ぐ後を登っていた高知のパーティーは、紅葉谷経由で下ったようですが、とうとう下山では会いませんでしたし、車もまだ停めたままでした。
どこかでゆっくりと休憩しているようです。
登る前は、あまり気に留めなかったのですが、登山口にはこんな案内図もあります。
西条市内には4時ごろには着き、帰りは私の運転で帰路につきました。
帰りにもやはり加茂川近くから、石鎚の姿が良く見えました。
R11を東に走っているときも、赤石山系らしいやまなみも良く見え、冬場の展望の素晴らしさをあらためて知りました。
雪山というよりも春の雰囲気の濃厚な山歩きとなりましたが、今までにないほどの展望に恵まれ、素晴らしい山歩きとなりました。S君とTさんに感謝です。