山の北面を通過するとき、実はサイコクサバノオが去年自生していた場所を一箇所通ったので、見てみましたが、まだ株も見当たらなかったので、この日は見られないものと思っていました。そのサイコクサバノオに出会えたのですから、これはもうラッキーというほかないです。
↑画像は、花を上から見下ろしたものです。サイコクサバノオの特徴はなんと言っても、この花弁に見えるガク片の上に入ったすじなのです。私の図鑑には紫色のすじとなっていますが、いつ見ても私にはこげ茶色のすじに見えます。
皆様には何色に見えますか?
丁度、斜面に咲いていた株があったので、下に回りこんで下から見上げてみます。
淡い黄色の部分がほんとの花弁です。
下向きには咲きますが、花の作りはバイカオウレンと良く似ています。
たまたま下からのぞき込める場所だったから良かったようなものの、たいていはこんなことはできません。
なぜってサイコクサバノオの草丈はせいぜい20センチぐらいで、這いつくばってものぞき込めるような花ではないのです。
しかも、このときは午後3時半を回っていましたが、幸い、陽射しが十分あったので撮影できましたが、小さな花ですから光が足りないと、とても撮影できません。この日はいろいろな意味で運が良かったとしか言えません。
愛媛や徳島の山ではそれほど珍しい花ではなくて、自生しているところにはたいてい10株や20株はあるのですが、撮影が難しい花なので、20枚以上は撮影したでしょうか。
こちらはTさんにお借りしたマクロレンズで撮影した画像です。
結局、その場所で30分以上もああでもないこうでもないと撮影しました(^_^;
小さな花は見るのも撮影するのも、格別な楽しみがありますね。
見たかった花もこれですべて見られて、満足した気持ちで、帰路につきました。
道路法面ではヤマブキも咲いています。
ヤマブキを見た近くの道端で見かけたカテンソウです。
白いのが雄花で、紫色のが雌花らしいです。
イラクサ科なんですね。
杉林が伐採された後に無数のミツマタの木の花が咲いているのでした。
美しい光景でした。
途中でまたまたヤマルリソウが咲いている場所があって、車を停めました。
この画像の中にはヤマルリソウ、ムラサキケマン、ナガバノタチツボスミレの三種類の花が写っています。
最後に撮影したのは、このタチツボスミレでした。が・・・ナガバノタチツボスミレとタチツボスミレ、そのどちらもがこの付近では見ることができました。
途中でアップし忘れましたが、前回この地方に来たときには、フクジュソウが目当てだったのですが、そのフクジュソウも花は終盤になっていましたが、まだ見られなくはありませんでした。
長かったお花見ドライブも終わりになりました。
一つの山を北斜面から入った訳ですが、北面ではまだまだ冬の様相を帯びていたのに、南面ではがらりと春らしい姿を見せてもらうことが出来ました。
こういうドライブは初めてでしたが、いろいろと興味深いことも多かったです。