今年もマンサクの花を見に行く、その1、シロバナショウジョウバカマ群生

一度は見てみたいと憧れていたマンサクの花を初めて見ることができたのは08年4月12日のことでした。その後、いろいろな情報をいただいたりで、マンサクの花が意外とあちこちの山で見ることができるのを知りましたが、今年もやっぱり去年と同じ場所で見てみたいと思っていました。

去年は雪の多い寒い冬だったですが、今年は暖冬なので、少し早めに行っても大丈夫でしょうが、他の花も見てみたいので兼ね合いが難しいですね。結局、いろいろと考えた挙句、3月21日に行くことにしました。山友達のTさんに声をかけたところ、同行してくださることになりました。

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↑は、時期が去年より早くて、咲いているかどうか危ぶまれたマンサクでしたが、何とか咲いていてくれました。

さて、当日はTさんと9時に待ち合わせます。暖かい日だったので、私の車で行ってもよかったのですが、標高1500mまで車で行くつもりなので、Tさんの四駆のスタッドレスタイヤをはいた車を出してくれることになりました。そして、それが結果的に、大正解だったのでした。

いくら去年より暖かいとはいえ、去年より20日も早いのです。山の北面ををどんどん上がっていくのですが、徳島の平野部ではちらほらと咲いている桜も、一旦山に入ると花芽は固く、そうこうするうちに梅の見頃の株にまで出会います。去年はスミレもあちこちで花盛りでしたが、見かけるのはところどころで咲いているアオイスミレだけです。

しかし、途中でシロバナショウジョウバカマが群生する場所があったはずです。シロバナショウジョウバカマは普通のショウジョウバカマより開花が早く、去年も一昨年も3月にたくさん見ています。

P3213863 そう思っていたら、シロバナショウジョウバカマが咲いているのが見えました。

この花は不思議と四国でも愛媛や香川では見かけませんが、高知と徳島では、ちょっと山に行くとあちこちで群生しています。

葯は綺麗な紫色をしています。

P3213869 葉は縁が細かい波状になると、図鑑にありますが、うっかりしたことに、葉っぱを綺麗に撮影した画像がありません。

P3213892 群生している様子です。

この場所は珍しく、杉林の林床に群生していましたが、たいていは道路法面の垂直といってよいような場所に咲いています。

P3213919 右下に車道が見えているのでおわかりだと思いますが、この画像はわざと縦にしているのではなくて、こういう場所に自生しているのです。

この日もシロバナショウジョウバカマは3箇所か4箇所で見かけましたが、ほとんどがこんな感じで咲いていました。

また、普通のショウジョウバカマよりも日陰を好むようで、住み分けをしているようです。

P3213878 この時期の山に入ると必ずといっていいほど見かけるミツマタもお約束のように咲いています。

今年は自宅で育てているミツマタが咲かなかったので、山で見られるのがとりわけ嬉しかったです。

P3213880 近寄ってみてみると、花の美しさにびっくりします。

P3213890 やはり、この日いたるところで見かけたフキノトウです。

ここは標高800mほどですが、標高1300m以上ではまだまだ出てきたばかりのフキノトウがいくらでもありました。

P3213931 沢筋でよく見かけるアブラチャンも、この日は数え切れないほど見ました。

P3213936 珍しく、枯れた葉の残ったアブラチャンの株がありました。

こういう姿を見ると、ヤマコウバシかと一瞬思ってしまいますね。

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