書き忘れましたが、この日、柏原新道を登っていて、すれ違ったのはたった1組のパーティーだけでした。トップを60代のかなり年配の男性が歩き、次に若い女性も歩いていたりと、どういうパーティーなのかちょっとわかりませんでしたが、他には誰とも会うことのない静かな歩きで、私も後輩も人の多い山が嫌いなので、そういう意味ではほんとに願ってもない山行でした。
もう種池山荘もそう遠くはないだろうと思う頃、登山道のわきにシラネアオイが咲いているのが見えました。
以前にも書きましたが、山行にあたってコースの下調べはある程度しますが、どんな花がどこに咲いているかということは、まったく調べません。山での出会いを楽しみたいからです。
今回もシラネアオイが咲いているということはまったく予想してなかったので、ほんとに嬉しかったです。だいたいが雪の多いところで見かけることが多いですが、以前行った双六方面ではまったく見ることが出来ませんでしたし、このコースもそれほど雪の多いコースではないからです。
登山道の山側に咲いていた1輪がまさに見頃で、しかも直ぐ傍で咲いているので、撮影には絶好のチャンスです。
道の反対側、つまり谷側にも群生で咲いています。
後ろ側から見るだけですが、こちらも見頃のようでした。
ところが、かなり前を行くYさんに後から「シラネアオイに気付いた?」と尋ねると、彼女は山ばかりを見てて気付かなかったそうです(^_^;
しかしこれだけ大きい花で色も目立ってるんですけどね(^_^;
イワカガミも群生で咲いていて、まだ新緑の面影を残した木々の色の中に濃い目のピンクが映えます。
このルートは山の南面だからか、雪はほんとに少なくて、種池山荘に行くまでに雪が残っている箇所はたった二箇所で、それもトラバースする距離はずいぶん短いのです。
雪が融けたばかりの草つきにはショウジョウバカマが咲きあがっていました。
山に来ると、実に良く見かける花ですが、雪が融けると逸早く咲く花なので、たいていは花後の姿を見ることが多いのです。
これまた雪の近くで見ることの多い、ノウゴウイチゴの花が咲いています。
北アルプスでは毎年見かけるので、すっかりお馴染みの花になりました。
事前に種池山荘に電話した折に、山荘の人が注意すべき場所として挙げていた「ガラ場」にやってきました。
ガレ場のことでしょうか。
ここにもノウゴウイチゴが咲いています。たいていこういう場所で咲いていますね。
雪渓を10mちょっとトラバースしますが、雪をカットしてくれてあるので、全然、問題なく歩けます。
これも今年は西赤石に登らなかったので見そびれていた花です。
カラマツソウの仲間もかなり咲いていましたが、ピンボケ画像になりました(^_^;
あの雪渓を大昔に登っているのですが,時期は8月の10日ごろと思いますがアイゼンもつけず大きなキスリングを背負って登っているのですから、今から考えるとちょと信じ難いです。
Yさんは別のパーティーでやはりこの雪渓を登り烏帽子のほうに歩いたそうですが、雪渓を登ったことははっきりと憶えているとか・・・。
私は当時4年だったこともあって、荷物も軽いし、山歩きにはかなり慣れていたので、記憶が残ってないのでしょう。何しろ不帰ノ嶮を通過した記憶さえ曖昧になってるのです(^_^;
撮影したときはクロクモソウかな?と思ったのですが、クロクモソウもいつも花の前に見るので、葉っぱだけからそう思ったようです。
帰宅してから調べるとユキノシタ科には違いありませんでしたが、アラシグサのほうでした。
アラシグサの開花したところはたぶん初めての出会いですね。
うっかりしてしまって、全体像を撮るのを忘れてしまいました。
シラネアオイを見てからまだどれだけも歩かないうちに、今度はサンカヨウの花が咲いていました。
しかも、サンカヨウの下にはキヌガサソウまで1輪咲いています。
サンカヨウも毎年のように見ていますが、清楚で綺麗な花ですね。
去年の朝日岳からの下りではサンカヨウの青い実を1粒だけ口に入れましたが、爽やかな味がしたのを憶えています。
この花もここ数年、毎年のように出会っています。
先ほどからようやくミツバオウレンの開花株も見かけていましたが、ここではまとまって咲いていて、なかなか良い雰囲気でした。
Yさんは私がキヌガサソウなどを撮影しているまに、かなり進んでいて、小屋の前で待ってくれているようです。
小屋までのこの最後の登りが少しきつかったです。
左手に見える岩小屋沢岳が、もうあまり変わらない高さで見えています。
小屋の直ぐ南側の斜面はお花畑になっていて、コバイケイソウが早くも咲き始めています。
そして、爺ヶ岳南峰が先ほど下から見たのと変わらない端正な姿で聳えています。
登り始めから5時間弱で、ほぼ予想通りの到着となりました。
今回は山小屋の方に知らせしてあった時刻にほぼ到着してほっとしました。
何しろ、ここ数年、初日の登りが大幅に予想時間を上回ることが多かったもので、雨にもそう降られることなく予定通りに到着できたのは、上出来と言っていいでしょうね。
花が終わっていたので、そのときは名前がわかりませんでしたが、帰宅して調べたところ、コイチヨウランのようでした。