花を育てるものにとっては9月末ごろから11月初め頃までは、種を播いたり、発芽した芽を育苗箱に植え替えたり、大きくなった苗は定植をしたりと、いろいろな作業が山のようにあります。加えて、庭木の剪定の時期なので、剪定ばさみを持って松やウバメガシの木に登ったり脚立に乗って刈り込みしたり、当然のごとく、切り落とした枝葉の後始末等々・・・作業がメジロ押しです。
しかし、たまには野山の空気が吸いたいので、ふらりとカメラを持って出かけてみました。
この時期、気になる花は、センブリ、イヌセンブリ、ムラサキセンブリですが、センブリやムラサキセンブリは低山では11月になってからでも十分間に合うでしょう。
というわけで、優先順位としてはイヌセンブリ?のようですね。
この場所のイヌセンブリを05年10月に初めて見つけています。
私の野草散策は最初は山すそとか低山とか、そんな場所が多かったのです。センブリを初めて見たのも、03年とか02年とか、そのぐらいだったように思います。
イヌセンブリはイヌと付く様に本来のセンブリと比べると苦味が少なく薬用にはならない植物だそうです。しかし、四国の山では高山から低山まで幅広く見かけるセンブリに比べると、イヌセンブリのほうは低地の湿っぽいところにしか咲かないので、むしろ見ることが難しいです。
センブリも6弁や4弁など花弁の数がいろいろだったと思いますが、この場所のイヌセンブリも6弁の花が咲いていました。
まるでトケイソウの花のような賑やかさです。
だいたいが茎がなよなよしているのか、倒れて咲いている姿を良く見ます。
この付近は今年はマムシが良く出たようで、そのためか草刈を例年よりしっかりしてありました。
草刈されていたのに運良く株がなくならなかったのは、倒れていたせいでしょう。
花冠の裂片基部に細かな毛がもじゃもじゃと生えていて、センブリと見分ける大きなポイントはこの毛だと思います。
5年前に偶然見つけたときには、まだ10株程度ありましたが、ここのところ毎夏のように猛暑と日照りが続くので、環境としては悪くなるばかりのようです。
イヌセンブリのほかの自生地をまだ見つけられないので、ここの株が何とか残ってくれるよう、祈るような気持ちです。