初夏の東北の旅、その16、遠野

東北の旅最終日の12日は特にどこを見ようと決めていたわけではありませんでした。

でも、平泉は東北道から近いし、私は去年秋に見ていますが主人は見てないというので、最初は平泉を見学するつもりだったのです。

ところが、主人が一般道を走るほうが面白そうだというので、それなら遠野に行ってみようということになりました。

先ずは盛岡の近くまで行って、釜石街道ともいわれるらしい、396号を走ります。

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このときに渡った川がどうやら北上川のようでした。

北上川と言えば、遠く離れた四国の地で育った私にとっては、中一の時、地理の時間に日本の山脈や河川を白地図に書き込んでは、山脈や川の名を覚えるという授業を受けましたが、そのときに覚えたぐらいで、馴染みの薄い川でした。

それが、去年の大震災で石巻の街に大きな被害を与えた川となってしまいました。

親友が3年ほど前電話をくれたとき、「今、北上川の土手を歩いているのよ」と話してくれたことがありました。そのときが、私には馴染みの薄かった北上川と私の最初の接点だったと思います。石巻は北上川河口に開けた町だったことを、ようやく思い出しました。

その後、あの津波があって、北上川の流れる光景をTVで何度食い入るように眺めたことか・・・。

そして北上川を見た途端、「北上夜曲」という歌を思い出したのですが、あの歌は、ダークダックスが歌っていたのだったかな?などと考えていました。

you Tubeにありました。こちらです。

遠野へ向かう直前に盛岡の大きなスーパーに入ってみました。

旅に出ると、お土産物屋よりも、時間があるときはスーパーに入ることが多いです。何より地元の野菜や魚が見られるのが楽しいし、お土産も断然安く買えます。このときは全国展開しているイオンに入ったのですが、レジで並んで驚いたのは、どの人も買い物籠2杯分の山盛りの食料品を買っていたことです。これは私の推測ですが、岩手は広いので、家のそばにスーパーがあまりなく、まとめ買いの習慣があるのではないでしょうか。四国の我が家だと、車で10分以内で行けるスーパーが5軒はありますので、まとめ買いの必要はないし、買い物に行ってもそんなにたくさん買っている人はあまり見ません。

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盛岡から遠野へは南南西に走るような感じになります。

途中、早池峰山が見えるはずだと思ったのですが、この日はあまり視界が利かず、早池峰山が見えるはずと思われる方角は曇っていました。

そして、盛岡付近では通行量もまずまずですが、少し郊外になると、やっぱり車をほとんど見かけません。

東北の田んぼは、どこも田植えが終わっています。

途中、紫波の道の駅に立ち寄ってみましたが、売っていたのはブドウジュースやリンゴジュースばかりでした。

香川だとこの時期は、ナスだのキュウリだのと言う夏野菜が山盛りですが、東北では6月はまだ気温低めで育たないのかもしれません。

そして岩手を代表する果物は何と言ってもリンゴのようですね。

仙台の親友も、そして仙台に住んでいるうちの娘も岩手のリンゴは美味しいと言っていました。

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一般道経由だったので、遠野まではかなり時間がかかりました。

先ずは見てみたかった南部曲がり家の千葉家を見学します。

白い花が石垣の手前に咲いているのはユキヤナギみたいでした。

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少し坂道を登って、千葉家へと向かっていると、タツナミソウらしき花が1株だけ咲いていました。

この日の遠野の気温はずいぶん低くて、昼間でも13℃でした。ジャケットを羽織っていても肌寒いほどです。

前日の角館が30℃あったのと、えらい違いに驚きました。

そういえば、東北でも秋田や新潟と言った日本海側は米どころなのに対し、岩手と言うと「冷害」「飢饉」「やませ」と言う言葉を思い出します。

中学の社会科でこういう通り一遍的なことですが、それでも教えてもらったことは結構記憶に残っていて、大人に名手旅をするときになにがしか参考になるものですね。

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そんなことを考えながら千葉家の母屋を見せていただいていたら、こんな説明文がありました。「4代目当主が天保の飢饉で苦しむ農民のため、10年かけて普請した」建物だそうです。

私の住む香川は雨の少ない地域で、干ばつに苦しんだ土地柄ですが、遠野を訪れたこの日はたまたまずいぶん気温の低い日だったこともあって、東北での冷害の怖さが身に染みてわかるような一日でした。

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家の構造は曲がり家という呼び名からもわかるように、L字型に曲がっています。

現在でも住居として使われているのがすごいですね。

公開されているのはかつては厩だった場所や納屋などです。南部では馬と人間が一つ屋根の下で暮らしていたほど、馬は大事にされていたんですね。

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蔵は土蔵と言われる土壁で塗られた作りです。

角館の街並みで見られた黒漆喰のお洒落な蔵とは対照的だと思いました。農家と商家という違いもあるでしょうが、地域差もあるように思いました。角館は北前船の影響が大きいようですね。

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千葉家の建物の裏手は、すぐに山になっていて、クマなどが山から下りてきそうな雰囲気だと思いました。

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家の裏手に生えているのは、岩手ではすっかり見慣れた感のあるナンブアカマツでした。

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そして、家の裏手にはこんなものが出ていました。

これが宿の夕食に出てきた「ヒメタケノコ」のようです。

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宿の夕食をたまたま撮影していたのですが、中居さんにお尋ねしたところ、岩手の辺りでは竹が自生しないので、タケノコと言えばヒメタケノコを指すそうです。

ヒメタケノコとは根曲り竹のことで、アクがないのでそのまま皮ごと焼いて酢味噌で食べるのだそうです。

竹は暖かい場所に多い植物ですね。

そういえば、今回の東北の旅では、竹林は見かけませんでした。

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仙台に午後2時ごろまでは戻らなければいけないので、あまりゆっくりしてられなくて、この後、カッパ淵をいうところだけ立ち寄りました。

そんそカッパ淵の近くでは、やはりコウリンタンポポが色鮮やかに咲いていました。

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そして畑に、何やらツル性の植物が栽培されていると思ったら、これがホップ畑でした。ホップ畑なんて初めて見たので、ちょっと嬉しかったです。これが美味しいビールの材料なんですね。

ホップも寒い場所の特産のようです。

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カッパ淵はカッパが現われるというようなおどろどろしい雰囲気はなく、綺麗な流れでした。

水量が豊富なのが、東北の小川らしいですね。

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かっぱ渕の説明です。

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カッパ淵で思いがけず咲いていたクリンソウです。

この辺りでは自生のクリンソウも結構見られるようですね。

遠野といってもかなり広く、とうてい2時間足らずで見学できるようなところではありませんでした。

また、東北の地を訪ねてみたいと思いながら、仙台へと車を走らせましたが、結局、飛行機の時間に遅れそうになり、飛行機はキャンセルして、東北新幹線と東海道新幹線を乗り継いで、日付の変わる頃に、四国にたどり着きました。

それにしても、仙台から四国まで陸路利用でもたったの6時間です。東北も近くなったものだと感心しました。

また、実際に車で走ったり街を歩いたり、山に登って花や木を見たりという手作りの旅は、ツアーと違って自分で考えながら道を選ぶ楽しさがあります。

学生時代から通算すると。東北の地を訪れたのはこれが5度目でしたが、まだまだ酒田や鶴岡など行ってみた場所もたくさんあります。

青森にも学生時代以来、足を踏み入れていません。

次回もまだ歩いてない山や街を旅してみたいものです。

最後に、早池峰山登山で数十年ぶりに山に登った先輩のAさんは夏には室堂から剱午前小屋に行かれるそうです。

OさんはJR東日本の「大人の休日倶楽部」に入会を決められたとか・・・。次回、また東北の山を歩くことがあれば、同行しますのでよろしく、と言われました。

先輩方にとっても、今回の旅&山行が一つのきっかけになれば、すごく嬉しいなと思っています。

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