午前中は仕事だったけど、子供たちに声をかけると、ついてきた。
途中までは娘に運転練習のためにハンドルを握ってもらう。
いつもの山里のあぜ道をチエック。3月に来たときには何も咲いてなかったのに、今日はキランソウ、サギゴケ、マンジュリカ、アリアケスミレなどが満開。
頂上に向かう道に入ると、ちょうど谷を隔てた向こう側に、見事な眺め。山桜に覆われた山の斜面、その下にはミツバつつじの群生。そして、煙っているような木々の新芽の色。
山笑うというのはこういう眺めを言うのだろうか?
登り道の傍らには一面紫にすみれ、すみれ、すみれ・・。車をとめて見て見ると、コタチツボスミレだね。
全体に小型のタチツボスミレがびっくりするほど咲いている。
途中、山桜もまだまだ見事に咲いている。
いつもの8合目のスペースに車を停める。
当然、ショウジョウバカマのチエックをする。
30mほど下ったところの株が花を咲かせていた。やはり過ぎの木立に日差しを遮られているところのは花を咲かせてないよ。去年は白花のショウジョウバカマを見たけど、今年はピンクだけ。杉木立の下にはクロモジも生えていて、黄色い小花を咲かせている。
私はここから頂上まで歩いて登るつもりなんだけど、子供たちもついてくるという。今日はなにしろこんなにいいお天気だから、歩かないてはないよね。
尾根道の雑木はまだまだ芽吹きが始まってないが、それでもクロモジの花は咲いているし、真っ白なタムシバの花も咲いている。
青い空に白い花びらが映えてとても綺麗だ。
足元にはヤブレガサがにょきにょきと出ているし、シハイスミレも小さな小さな花をつけている。
山頂では大川神社という神社があるので、お参りする。子供たちと話をしていたら、神主さんが出てらっしゃって、お餅を焼いたばかりだから食べていきなさいと勧められた。折角のご好意なので、有難く頂戴して、山頂から見える徳島の山の名前などを教えていただく。お酒もすすめられたけど、さすがに運転が出来なくなるのでお断りしたよ。
左の淡いピンクのスミレは山頂付近のもの。
ちょっと見たことがないような色だから、後で調べるかな。
山頂付近にはキャンプ場があって、ソメイヨシノが植えられているが、まだちらほらという程度。
満開になるにはまだ一週間ほどかかりそうだね。
下りは車道を下ることにする。
車道わきにはやはりクロモジやアブラチャン、キブシなどの黄色い小花が咲いている。
去年は野草友達のRさんと来たが、そのときは山頂にはほとんど花がなかったような記憶があるね。
今年は時期が少し遅いのか、ヤマルリソウやハシリドコロも見える。フキノトウはもうトウが立ってるようだ。
そういえば、この山にはヤマルリソウが意外と多いんだよね。
違うコースを去年走ったら、ヤマルリソウの群生に出会ったっけな。
などと思っているうちに、車を停めた場所に着いたよ。
分岐まで車で走って、迷ったが、結局、少し大回りして下るコースを走る。こちらはミツバつつじと山吹が見事なコースだよ。
ただ、去年秋の台風で小さな沢が荒れてしまって、その後工事をしたらしく、沢付近の野草はもう駄目になったようだね。
それでも山吹やヤブツバキなどの樹木は綺麗に咲き誇っている。
ふと見ると蕨があちこちに出ていたので、子供たちにも採ってもらう。
上の子たちが小さい頃はよく山に竹の子掘りやワラビ採りに連れて行ったけど、末っ子はそういえばあまりしてないかもしれない。
二人とも嬉々としてワラビ狩りに興じている。
こんな気持ちい山道を歩いて嫌な人はいないだろうね。
どうやら夕食に主人と私が食べるぐらいは摘めたようだね。
山道を下って国道に出てからは、いつも立ち寄る野草のポイントに。
ユキワリイチゲはすっかり終わっていたけど、同じ場所に今度はイチリンソウが咲いてたよ。