去年の今頃はいろいろあったっけ。
7月10日過ぎに千葉の先輩ご夫婦と秋田駒に登る予定を立てていたので、そのためにメールを何度も書いたり、電話をかけたり、泊めてもらうことになっていた仙台の親友と連絡したり・・。
そして、そんな中、6月末に同期の山仲間N君の突然の訃報が入って・・。
複雑な気持ちで訪れた東北の山だった。
山での一日目はまず八幡平の散策だった。先輩ご夫婦は何度も足を運ばれているので、ミツガシワ、ハクサンチドリ、ヒナザクラなど、四国では見ることの出来ない山の花々の名前を教えていただく。ゆったりとしたスロープが描く稜線は四国の山とはまた趣も違うね。何よりところどころに残った雪渓がいかにも初夏の北国の山らしい。
ヒナザクラは四国で見かけるピンクの鮮やかなシコクカッコソウとはまた違って、白い清楚な花を咲かせていた。
生憎と八幡平散策の日はカメラを車中に忘れてしまい、この画像は翌日、雨の中、秋田駒を歩いたときに、やっとの思いで撮影した花だよ。
こんな風にうな垂れて咲いている印象ばかりが残っているけど、お天気がいいときは花芯が黄色く抜けているんだね。
学生時代の山歩きで目に浮かぶ花といえば、なんだろう?
谷川岳の尾根に咲いていたキバナシャクナゲ、尾瀬の水芭蕉、北アルプス五色沼のお花畑、妙高のシラネアオイとハクサンコザクラの群生、後立山連峰の雪倉岳、朝日岳辺りのマツムシソウ、羅臼の無名湖のほとりに幕営したとき咲いていた自生のアヤメ・・ノハナショウブというのだろうか?北岳のお花畑も通ったはずだが、あの時はハードなコースだったので、お花の記憶さえ、抜けているのが辛いけど、代わりに間ノ岳の大きさは目に焼き付いているね。