2005年、野山で見た花ベスト100、3月③

1,2月で一つのエントリーを書くのがやっとだったのが嘘のように、3月は上旬、中旬、下旬それぞれで一つのエントリーになりそうだ。

それぐらい、3月を境にして、野山の花が咲きあがってくると言うことらしい。

頭ではわかっているが、こうして総復習をすると、ことさらよくわかる。

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この愛らしいピンクの花はウグイスカグラの花。ウグイスカグラは名前だけは知っていたのだけど、今年の3月21日に満濃池のほとりを散策していて、初めて出遭った。芽吹きも始まっていない茶色の枝に、こうしてピンクの花が先ず咲くと言うのは、自然界の妙だ。

私のカメラではどうにもピントが合わないので、このときは着ていた上着の生地をバックにして、ようやくここ小さい可愛い花が撮影できた。この後で、ウグイスカグラの木がたくさん生える場所を見つけたので、今年は花の季節に合わせて登れそうだ。

Dsc00123_1 3月27日に撮影したケスハマソウ。

こんな可憐な花が近くの里山に咲くこと自体、不思議だった。

近くに住んでいる知人の話では、ここにこの花が自生することはかなり以前から、野草好きの間では知られていたようだ。一旦は採り尽くされて消えてしまったと思われていたようだが、何時の間にか復活していたと言うことらしい。今では山歩きブームで、山を歩く人が多くなったことが却って監視の役目をしているのかも知れない。

しかし、そんなことは人間界の都合であって、咲いている花はそんなことには関係なく、超然と咲いている。この里山にこんな可憐な花が咲くと言うマジックをいつまでも信じたいもの。

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やはり3月下旬に撮影したタチツボスミレ群生。

3月末にもなると、どこに行ってもスミレだらけという状態になる。聞くところによると、スミレの開花と桜前線は一致しているそうで、桜の蕾が膨らむ頃は、足元にはスミレが咲くと言う按配だ。

Dsc0020 3月末は忙しかったのか、思ったほど花の画像が多くないので、こんな山道画像でも、アップするかな。

3月26日撮影の大川山の尾根道。

3月末の標高1000mはまだまだ緑色のものはなく、木々は裸木の状態。しかし、陽射しの明るさが春の兆しを如実に語っている。

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