ここ数日の気温の高さで、クリスマスローズが呆気なく開花した。
咲きそうで咲かない日々がもう二週間ほども続いていたので、今日の開花はちょっと意外だった。
先に開花したのはニゲルではなくて、10年以上前から植えている古株のほうだった。
今みたいにダブルだのピコティだのと改良される前の、ごくごくオーソドックスなクリスマスローズだ。10年前はこれとニゲルぐらいしか店頭で見かけることはなかった。
園芸的にはほとんど価値のない株かもしれないが、私にとってはこれを買い求めたHCやその時の状況もはっきり覚えていて、毎年、開花を見守りつづけてきた株だ。したがって高価な株や希少な株よりも、ワタシ的には価値があるといえる。
去年は株が弱ったか花をあまり咲かせなかったが、今年はまたたくさんの花芽を上げている。嬉しい限り。
植物は人間が考えているより、ずっとたくましいものだ。
畑植えのバージニアストックの蕾も、もう色がはっきりとわかるほどになってきた。
私が「芽出しの雨」と呼んでいる、春先の雨が、今日も朝から降ったりやんだりしていた。
シロヤマブキの黒々とした実についた雨の滴も春を思わせる柔らかさに満ちている。