二日ほど前にここで紹介した葉牛蒡、計3把(3束というのをこの辺ではこう言う)買ってきて、その日に仙台の友に送った。
もう一人の親友Mちゃんは体調を崩しているというので、日をあらためて送ることになったのでうちには2把残ったのを昨日炊いた。
因みに関西では煮るとはいわず、炊くというほうが多いかな。
炊き上がりは↑の画像。
葉牛蒡は根っこの部分と茎の部分を切り離して、うちでは葉っぱは入れないので落とす。
根っこは普通の牛蒡と同じく皮を包丁の背でこそげ落とし、キンピラにするより少し太目ぐらいに切っておく。茎は根っことの境の部分が汚くなっていることが多いので、汚れた部分や変色した部分は取って、きれいに洗い5センチ長さに切りそろえる。油揚げもしくは厚揚げを短冊に切っておく。
大き目の鍋で根っこと茎を3~4分ほど茹でる。厚手の鍋に油を入れて、茹でた葉牛蒡を炒める。さっと炒めたら、味醂、お醤油を入れて油揚げも入れて、味を調える。甘目が好きな人はお砂糖を少し入れても良い。出汁があれば出汁を少し入れてもいいが、あまり長い間炊くと言うよりもキンピラ感覚で、味を葉牛蒡に絡ませるほうが美味しいと思う。油揚げが入るので、それからも出汁が出るようだ。なので、ダシの素は振っても少々で良い。
白いご飯にはものすごく合う煮物で、家族も大好物のよう。翌日にいただくのも、味がよく染み込んで美味しい。
こちらは多分讃岐の郷土料理だと思うが分葱和え。ワケギというのは一見、細葱のように見えるが、たぶん球根で増える葱の仲間。香川ではたいていの農家では作っているので、春先になると畑のある親類から山のような分葱をもらうことがよくある。
作り方はいたって簡単。
ワケギは良く洗い、根っこの白い部分についた汚い皮などは取る。ひげ根を切り落とし5センチ長さに切り揃える。料理の本などを読むとこの後茹でるらしいが、この辺りではから炒りといって厚手の鍋をガスにかけて、まず白い根っこ部分を鍋の中で炒る。絶えずお箸でかき混ぜないと焦げ付くので要注意。しんなりしたら葉っぱの青い部分も入れて炒る。茹でるのに比べると余分の水分が飛ぶので、後で絞ったりする必要もない。ただし、ワケギの風味はきついかも。
別に油揚げ1枚もフライパンで弱火でじっくりと焼く。途中で引っくり返して裏にも火を通す。焼けたら細めの短冊に刻む。
昨日は思いつきでこの辺で赤板と呼ばれる、赤い色のついたかまぼこも短冊に切って入れてみた。
白味噌適当な分量を砂糖、出汁、酢でのばす。先ほどのワケギと油揚げ、赤板かまぼこをこの酢味噌で和える。高級な素材が使いたければマテ貝や青柳などと和えても良い。うちでは家族が大衆的な味を好むので、そういうのは滅多に作りませんが・・。(^^;)