大学時代の同期の山仲間S君とは同じ四国在住だったにもかかわらず、ずっと音信不通だった。それが同じ同期仲間で04年に亡くなったN君のお墓の場所のことで、たまたまメールのやり取りが始まった。お互いに山歩きを今もしているということがわかり、そのうち一緒に登ろうという話になっていた。
それがこの笹倉~筒上というコースだった。その前にもカタクリのお花見山行話もあったが、私も土曜日は用事があったりで、なかなか予定が合わない。今回も天気予報の週間予報では当初は雨、今度もだめかなと思っていたら、前日27日になって天候が回復の兆し。前日夕方にS君から山行決行のメールが届いた。
早く就寝する予定が用事があって結局12時半就寝。携帯の目覚ましで二時間半後の3時15分起床。まだ真っ暗。身支度をして洗濯物だけ干して、4時に出発。高速はこの時間帯はガラガラでほとんど車も走ってない。ノンストップで行くと早く着きすぎるので、途中、石鎚山PAで休憩。丁度良い時間、5時20分に到着。インター出口に停めてあったS君の車は直ぐにわかった。簡単に挨拶だけして(会うのは実に卒業以来だから何十年ぶり?)
もう一人同行されるTさん(S君の山仲間の方)とは砥部で6時に待ち合わせの手はず。
ここでも簡単に自己紹介をして、そこからはS君の車に同乗して石鎚スカイライン目指す。スカイラインは私は過去二度ばかり走ったことがあるが、登山のためではなく単なるドライブなので、次回は自分一人でも登れるべく、地理を頭に入れながらも景色を楽しむ。普段はたいてい私がハンドル持つことが多いのでこういう機会は貴重だ。スカイラインゲートに7時10分前に到着。スカイラインも整備が綺麗にしてあって、快適な道のようだ。笹倉湿原登山口は通り過ぎてそこから車で10分ほどの沢近くにS君が折りたたみ自転車をデポ。今日は登山口と下山口が違うからだ。再び登山口まで引き返し、山靴に履き替え、防虫スプレーを顔や手などに吹きかけた後、準備体操をして出発(実は準備体操したのも学生時代以来かも)
登山道歩き始めて直ぐにサルナシの株を教えてもらう。サルナシは自宅で植えていて今年は花も咲き実もなり始めているので。興味津々だ。山のはさすがにまだ花も咲いてない。S君は山で採取したサルナシの実でサルナシ酒を作っているそうだ。
去年笹ヶ峰で見たのも同じ頃だったかな。
キンランほどは目立たない。
ギンリョウソウもあちこちで見かけるが、これはこの前も撮影したばかりなので、特に撮影はしない。今日は何しろハードなコースなのだ。
沢の傍ではチャルメルソウがいっぱい生えているが花はすでに終っている。
途中見かけたブナの大木。今年もブナの新緑を見ることが出来た。感謝。
落ちていたブナの枝ををS君が拾い上げた。枝には花が咲いていて、私はブナの花を見たのは初めてだ。
これはどうやらルイヨウショウマらしい。初めて見た。えらく早く開花するものだ。ショウマの仲間もいろいろあって、見分けが難しい。
嬉しいことにヤマシャクにも会えた。しかも群生といっても良い。今回こそ今年の見納めかな。
ヤマシャクとワサビ、バイケイソウの混じった群生。ワサビの葉っぱをS君に見習って齧ってみる。辛くて、あのワサビの風味そのまま。これから癖になりそうだ。味醂と醤油に葉っぱを漬け込んでも美味しいとか。
笹倉(さぞう)湿原に出た。ウマスギゴケのみの純群落からなっている湿原だとか。その名は四国で山歩きをするものなら一度は聞いていると思う。そこは樹林帯の中にぽっかりと開けた不思議な空間だった。