バーバスカム

バーバスカムはつい3年程前から育て始めた花だ。

以前から花を育てるのは好きだったので、8年程前からは種苗会社からカタログまで取り寄せているけど、不思議とこのバーバスカムは国産の種苗カタログには載っていないようだ。

ネット通販を利用するようになってから、海外の花にバーバスカムというものがあるのを知った。

色も私の好きな紫系やピンク、白などが多い。

そこで03年秋に通販でイギリスのバーバスカムの種を取り寄せた。

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秋に細かい種子を播くと翌年の初夏には花穂が上がってきて下から段々に花が咲きあがる。

私が育てた品種はどうやらVerbascum  phoeniceumと言う品種のようだ。種袋が見当たらないので正確な所はわからない。ゴマノハグサ科、モウズイカ属。

この品種は紫、ピンク、白のバリエーションの色で花が咲いた。

Dsc00314_2 こちらは紫がかったピンクの花。

花は朝には綺麗に咲いているが夕方には少し萎れ気味になる。どうやら一日花みたいだ。

5_109 全体を撮影してみた。

株元は冬場はロゼット状になり、地面に張り付いたような格好だが4月末になると花穂を上げる。

この phoeniceumは草丈が50~60センチとそれほど大きくならないがバーバスカムの仲間には、ときに2mを超すものもある。

Dsc00367 こちらは同じ市内に住む義妹が育てているビロードモウズイカというもの。これが草丈2mは軽く越えている。

このビロードモウズイカはヨーロッパからの帰化植物だそうで、北海道や東北、南は名古屋郊外にまで進出しているとか。実際、二年前に八幡平に向かう道沿いに咲いているのを見たことがあるが、なかなか壮観な眺めだった。

四国では庭植え以外のものはまだ見かけたことがないが、そのうち見られるようになるだろうか?いかにも丈夫そうだ。実を言うと、早春、HCで見かけたので、私も畑に植えたのだけど、今年は咲いていない。周囲のエキウムなどの繁みをこの前抜いたところ、株はそれでも元気に生きていたから、来年はわが畑にも咲く予定だ。

Dsc00490 この白い花もバーバスカムの一種だそうで、通称エサシソウ。Verbascum blattaria f. erubescens。

「1949年、地元江差高校の教員と生徒が豊部内川の川原で見慣れない草花を発見。同
校の菅原繁蔵先生がエサシソウと名づけました>検索するとそうあった。

接写すると茎も花びらもシベもすべてが毛深い。

今はころんとした実をつけながら1mほどにも咲きあがっている。こちらが本家本元のモウズイカのことらしい。

仙台の花友のブーママ山から苗でいただいたもの。多分来年からはこぼれ種で増えそうな予感がする。

日本ではまだまだあまり見かけない花だけど、育てやすくてそこそこ綺麗な花なので、もう少し広まってもいい花だろう。

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