私が育てている以外にも庭では古くから植わっている樹木などが花を咲かせる。
たぶん庭木の花たちは一年中、途切れずに咲くように思う。
それらは私がここ数年畑に植えている陽光桜やヒュウガミズキとは別に、松や槙などとともに庭に点在していて季節がくると咲いてくれる。早春の紅白二種類の沈丁花から始まって、ツツジ、サツキと咲き進む。
そして今は座敷北側にある庭でタイサンボクが咲いている。
タイサンボクは毎年咲いてくれる花だけど、あまり通ることのない北庭で咲くものだから、花をきちんと見る機会が少ない。
注意してみてみると、花の時期は案外長いようで、6月に入って直ぐに咲き始め、おおよそ一ヶ月ほど咲くようだ。
しかし蕾が開いたと思うと2日ほどで一気にだらしなく咲き崩れるので、なかなかシャッターチャンスが難しい。忙しいから明日などと思っていると、もう散っていたりする。それに背の高い樹木だから普通に撮影出来る位置で咲く花が少ない。
この前山で見かけたホオノキほどではないが、それでも脚立がなければ撮影出来ない高さで咲くことが多い。うちの庭のタイサンボクは自宅の建物の北側で日当たりが悪いせいか、ここ20年ほど大きくなっていないようだが(剪定のせいかも)それでも、やはり3~4mの高さで咲くことが多い。今朝はラッキーなことに脚立なしでも撮影可能な高さで花が咲いていた。
全体像はこんな風です。手前の花の向こうにもう一つ咲いている。
モクレン科。北アメリカ原産とある。タイサンボクなどといかにも昔からある樹木のような名前がついているが、外来種だったとは意外だった。そう言えば学名はMagnolia grandiflora で、確かマグノリアとはハクモクレンをも指したと思う。そのハクモクレンのほうは中国原産だそうな。
どちらかと言うとこのタイサンボクのほうが一見、中国から来たように見えるから不思議だ。
これは10日ほど前に撮影した画像だけど、花が開き始めたところ。
花の大きさは直径15センチほどあって、開くと香りがある。
バラなどの香りとはまったく違う香り。
なんといってもこのシベが見事で見惚れてしまう。
オトギリソウ科。オトギリソウといえば夏山ではお馴染みの花だが、そう言われれば、どことなく面影がある。
よく似たキンシバイもこの時期はいろいろなところで植え込まれているのを見かける。
いつも見事なまでのオシベに気を取られて雌しべに注目したことがなかった。