オトギリソウの仲間とオカトラノオ

植物の会の方達とご一緒して勉強になったのは、私みたいに直感で見分けるのではなく、きちんとした知識に裏打ちされた同定をされているということだった。

例えばオトギリソウが咲いていたのだが・・。

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オトギリソウを見つけるとルーペを取り出した植物の会の方たち。私も「覗いてみて」と言われて覗く。「点がありますが、透明ですか?黒いですか?」とNさん。え~~、そう言われれば、透けているように見える

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しかし、私たちにはこの黒点、明点と言うものがわからない。帰宅して検索すると、油点というものがあって、油店とはミカン科・オトギリソウなどの葉にみられる半透明の小さな点とある。その油店が黒いと黒点、透明だと明点と言うらしい。

画像をクリックしていただくと葉の中にたくさんの点があってそれが白っぽいのがおわかりいただけると思う。一方、葉の縁のほうには黒点がある。

葉に明点が多いのはサワオトギリとナガサキオトギリだそうだ。Nさんは「ナガサキオトギリとして置いてください」と仰ったが、帰宅して図鑑と画像を嫌と言うほど見比べても私にはどちらかわからない。

Dsc01216 こちらはやはり近くに咲いていたオトギリソウ。草丈がサワオトギリよりも大きく葉の形も違うのでこれはすぐににそれとわかる。葉には黒点があるのが画像でも見える。

今までは植物の同定も見た目や花弁の数など肉眼のみでしていたが、きっちり見分けるにはルーペも必要なのだと言うことを今更知った。

Dsc01200 オカトラノオは低山では6月初めから咲いているのを良く見たが、この標高700辺りでは今からが見頃。

それにしても二年程前にオカトラノオの開花がまだかまだかと待ち遠しく、何度も讃岐富士に通ったが何のことはない、この山にはいたるところで大群生が見られた。

しかし、メモリー不足でその大群生が撮影出来なかったのが心残りだ。

これは林の縁で咲いているもの。

Dsc01201_3 一つ一つの花はサクラソウ科らしく美人さんだ。

同じ場所で葉日当たりの関係か、決まったように同じ方角に穂がなびいているのが微笑ましい。

Dsc01221 同じくサクラソウ科のコナスビ。ちょっとした山地では必ずといっていいほど見かける花だが、この花を見るとほっとする。

Dsc01222_1 帰りがけに草丈一mで咲いているハンカイソウに気付く。行きはどうしてこれほど大きな花に気付かなかったんだろう?と皆で訝る。

この山でハンカイソウを見たのは初めてだ。

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