中庭の一隅にコンポストを置いてあって、去年もその傍らから、なにやら芽が出てきたのだった。そして、去年はそれが何の芽なのかとうとうわからないうちに枯れてしまった。
今年も同じ芽がやっぱり春に出てきた。今年はずいぶん久しぶりにユリのポット苗なんぞを買ったので、その芽がユリの芽だとわかった。となれば、この芽はもう10年近く前に植えたカサブランカに違いない。多い年は一茎に6つも7つもの花をつけたこともある。が、毎年花を咲かせるのはしんどいのか、最近は咲く年と咲かない年があるようだ。もっとも、植えっぱなしで何もしてないから、咲いてくれるだけで喜ばなければ。
それにしても10年近くたってもまだ咲いてくれるなら、当時1級00円した球根も高くはない。花の咲かない茎も数本出ているから、上手く育てれば花数も増えそうだ。
中庭に出ただけで、良い香りがあたりに漂う。
去年の春に仙台のブーママさんが送ってくれた鉢の中に種が混じっていたらしい。
北の大地で咲くと言うそのコウリンタンポポが南国の我家で咲くとは思いもしなかった。
鮮やかなオレンジ色は元気をくれる色だ。
去年ブルーと白、二色のルリマツリを寄せ植えの中に混ぜておいたら、冬を乗り切ったのは白花だった。
ぐんぐん成長しているので、そろそろ大きめの鉢に植え替える必要がありそうだ。