キレンゲショウマ咲く剣山、その8、剣山ピークへ

午後12時45分、尾根道と巻き道との合流点から今度は剣山山頂に向かって進む。

尾根道は四国笹が一面に繁った笹原である。

視界がよければ笹原の中を伸びている道が見えるが、ガスのため視界は50mほど。

ニの森、三の森を経て50分弱で剣山山頂に至る。

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乾燥した尾根道には再びオトギリソウを見かけるようになった。

↑はシベがよく目立っているタカネオトギリ。

しかし、ここでもタカネオトギリとナガサキオトギリが仲良く咲いている。

Dsc01877_1 二の森への登りはちょっときつい登りだけど、すぐに着くのでどうということはない。

登り道の辺りにはナンゴクミネカエデやダケカンバ、シコクシラベなどが生えていて、その陰では苔も青々としている。苔の中でコミヤマカタバミの可愛い葉っぱがまるで盆栽のように繁っている。

剣山は春にはコミヤマカタバミもたくさん咲くのだ。

Dsc01878 マイヅルソウの葉も見えている。

今までツマトリソウの花は剣山で見たことはあるが、マイヅルソウもどうやら咲くようだ。

これも苔に覆われて青々としている。

Dsc01879_1 コバノガマズミの実だろうか?

真っ赤な実が早くも秋らしい雰囲気を漂わせている。

ガマズミの実なら、果実酒にすると絶品なのだそう。

Dsc01881 可愛いツツジの実を見つけた。

コヨウラクツツジの実らしい。

コヨウラクツツジは花も可愛いけど、実も負けないほど可愛い。

Dsc01888 ナガサキオトギリの実が赤く色付き始めている。白い小花はタニソバかな。

Dsc01890_1 三の森付近の巻き道はオトギリソウが目を楽しませてくれる。

Dsc01897 三の森と剣山の間のちょっとした鞍部はなだらかな笹原になっていて、黄色い花が咲いている。黄色い花だがこれはオトギリソウとは違う。アキノキリンソウの草丈の低いものだ。Rさんに寄ればミヤマアキノキリンソウ、別名コガネギクというそうだ。草丈はわずか10センチほど。確かに低山でよく見かけるアキノキリンソウよりもずっと草丈が低い。

Dsc01898 先ほどから咲いているかと楽しみにしていたコモノギクも咲いていた。三重県の菰野町で初めて見つかったのでコモノギクの名がついたとは去年初めて知ったばかり。

ノコンギクに似ているが、やはりここでは草丈10センチもない。そしてコモノギクも秋の花だ。山は既に初秋の気配。

Dsc01901_1 笹原の中を剣山へと続いている道。

ルートは2本あって、何気なく私は北側、Rさんは南側の道を歩く。

どうせ、先で合流するだろうと軽く考えていたのが間違いのもとだった・・・。

Dsc01909 私が取った道は剣山山頂ヒュッテの前へと続く道だった。ヒュッテの周囲にはオトギリソウとシコクフウロが咲き乱れている。

そしてヒュッテ前の斜面にはナンゴククガイソウやシシウドなど丈の高い花がこれも咲き乱れている。山頂にはヒュッテから直角に曲がって南に行く。どうやらRさんが進んだのは山頂へと続く木道へと続く道だったらしい。木道との出会いでしばらく待つが姿が見えない。

晴れていればなんてことないが、ガスが濃くて視界がなにしろ30mと利かないのだ。

しばらく待っても来ないので先にピークに向かったのかと思い、ピークに行く。

ヒュッテからピークまではものの5分とかからない。

Dsc01913_1 しかしピークにもRさんの姿が見えない。

山頂付近は携帯が繋がることを思い出しRさんの携帯に電話してみるがガスが濃いせいか、繋がらない。

しばらく待つが来ないので、今度は携帯メールを出す「山頂にいます」。そうしたら「すぐ行きます」と返ってきた。

やれやれ、電話は繋がらないが、メールは通じるらしい。

13時50分、Rさんがピークに到着。途中、花を撮影していて、私より遅くなったらしい。

Dsc01912_1 コンビニで買い求めた行動食のビスケットの袋が気圧が低いためパンパンに膨らんでいるのが面白い。

山頂付近はさすがに人もいるがそれでもちらほら程度。風が吹いて寒いので雨具の上着を着込むがそれでも結構寒い。

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