学生時代の友人が娘さんと一緒に、昨日から四国に来ている。夕べは高知泊だったようだ。
今日は特に予定の無い一日だったので、高知から鉄道でやってくる友人を最寄の駅に迎えに行き、そのまま高松港に直行。
小豆島での足は車しかないので、私の車をフェリーに乗せる。
考えてみたら、小豆島は同じ県内だというのに、いつでも行けるという気安さがあって、かえって15年以上も行ってなかった。
高松~小豆島のフェリーは3種類の便があり、それぞれ小豆島の別々の港に着く。
出航はどの便も高松桟橋の同じ場所。11時半頃に港に着いたので、直ぐその後に出航する便を手続きする。といっても、申込書も何も書かず、車検証を見せるだけの呆気ないもの。フェリーは小豆島の人にとっては足みたいなものだから、いちいち細かい手続きなどしていられないということだろう。草壁港に着くというそのフェリーは客席などもずいぶん豪華で、いかにも観光地行きのフェリーという感じ。
↑画像は「二十四の瞳」の映画村に作られた分教場の窓越しに見える海。
窓格子にくっきりと切り取られた空と海が印象的だった。
近くにある岬の分教場は1954年に撮影された高峰秀子主演の「二十四の瞳」が撮影された舞台だったそうだ。こちらは作り物のセットではなく、実際に明治に建てられた建物でさすがに年代を感じさせる。ポスターの中の若き高峰秀子が美しい。
あまり草丈の高くならないひまわりのようだった。
空や海は島で見るからか、子供時代に見た空や海に近いような気がした。
そして私の住む市や高松では鳴き声を聞くことのできないミンミンゼミの声がより叙情を掻き立てる。
ひまわり畑の直ぐそばを流れる小川では鯉やフナならぬ、コブダイや真鯛が泳いでいるのだった。真水ではなく海水を巡らせた小川のようだ。
そしてひまわり畑の横を通り抜けた直ぐ向こうの海岸ではハマゴウの青い花が群生していた。
岬の分教場と映画村の間は昔懐かしいボンネットバスがシャトル運転していて、無料で乗せてくれる。
バス内はエアコンは勿論なくて、天井には扇風機が回る。
入り江の浅瀬には無数の小魚が泳いでいた。