初夏に見かけるギンリョウソウとは別にアキノギンリョウソウというのがある。
普通のギンリョウソウはあちこちで見かけるので、最近では珍しいとも思わなくなってしまった。四国では6月に見かけることが多く、その後、7月になると南アルプスで見かける。
しかし、アキノギンリョウソウは今回でまだ二度目の出会いだ。
前回は二年前の大川山の山頂付近で見たっけなぁ。
ギンリョウソウモドキとも言われる。イチヤクソウ科ギンリョウソウ属。
ギンリョウソウよりもほんの少し背が高いようだ。
今回は少し離れて20cmぐらいおきに3,4本が生えていた。
初夏にはキンランが咲いていた場所だが、キンランが生えていた場所には無残にも大きな穴が開いている。全部で5株ほども会ったキンランが一つも見えなくなっている。
こことは別の山だが、去年キンランを見た場所も、今年はもう咲いてなかった。
盗掘を見るたびになんともいえない気持ちになる。それほどまでして、自分の庭で野草を見たいのか?それとも、売るのだろうか?
アキノギンリョウソウを持ち帰る人はさすがにいないだろうが、やはり山の名は伏せておこう。
ギンリョウソウよりもうな垂れて咲くので、デジカメのモニターを回転させて下方から撮影してみた。
種はギンリョウソウが液果、アキノギンリョウソウが蒴果と言う展も違うそうだ。
もっとも、両方のの種を比較したことがないので、図鑑の鵜呑みである。
ギンリョウソウの花筒の内部はブルーっぽかったが、こちらはベージュ色をしている。
蒴果も図鑑の写真では面白い形をしていて見てみたいが、その頃にもう一度来れるかどうか?
シコクアザミも今が盛りのようだ。
私の図鑑にも一応、記載はあるが、Rさんに教わらなければ、ただ、アザミとしか書けなかった。
日本には全部でアザミの種類は60種類ほどもあるそうで、そのすべてを憶えることは不可能だ。
以前剣山で見かけたほど濃い赤ではないが、これぐらいの淡い赤も見方によっては素敵だ。
撮影こそしなかったが、白い雌花や雄花も良く見るとなかなか綺麗だ。
黒っぽい丸いのがどうやら実らしい。