夏から秋にかけて山地をドライブしたり歩いたりするとよく見かけるのが、カエデドコロ、オニドコロ、クズ、センニンソウ、ボタンヅル、それにアケビ、ムベ、サルトリイバラなどツル性の植物だ。
一昨日歩いた山では特にツル性の植物が多くて、木のほとんどに何かのツルが絡んで可愛そうなぐらい。中にはすっぽりとセンニンソウが木を覆っているのも見られた。多分、そんな状態が長く続くと木は枯れてしまうだろう。
カエデドコロはこの前取り上げたばかりだけど、ここではは珍しく雌花のカエデドコロが咲いていた。ヤマノイモ科。ヤマイモの花は白くて小さい地味な花だがカエデドコロは色が綺麗なので、よく目立つ。
すでに子房が膨らみかけている花も見られる。雄花は黄色い色をしているが、雌花はくすんだオレンジ色とでも言おうか、なかなか個性的な色だ。さすがに雄花ほどびっしりとは咲いていない。
こちらが雄花で、これは黄色い花がびっしりと咲いている。車で走っていても、枝から黄色い塊が垂れ下がっているのでよく目に付くのだ。
クズもこの前からあちこちで花を目にしていたが、割合、高い場所で咲くことが多いので撮影できずにいた。
しかし、このクズはあまりにも繁りすぎて、地面を這っていた。したがって撮影も苦労せずに済んだ。
こんなに蔓延りさえしなければ花も綺麗だし、おまけに花にはとても甘い香りがあるし、根からは葛粉が採れるという、いいコト尽くめの植物なのだが。
しかし、ここ最近のクズの蔓延りようはすさまじいものがある。そういえば、この花の甘い香りのことを2年前に教えてくれたのは、この日一緒に歩いた友人だった。
甘い香りといえば、夏から秋にかけて、どこの山でも見ることの出来るクサギの花も甘い香りがある。クマツヅラ科の低木。
クサギという名は葉を揉むと臭いにおいがあるからという。友人と二人で葉っぱを一枚ちぎって揉んで見る。友人が「この匂いは覚えがある」という。彼女は郊外に住んでいるので、地区の草刈などに出るそうで、そんなときにこの香りを嗅いだ記憶があるという。
私も嗅いで見たが、特別嫌な匂いとは思わなかった。ちょっと懐かしい香りとでも言おうか・・。
クサギは秋には独特の実をつけるので、分かりやすい木だ。
おしべがくるりんとカールしているのがユーモラスだ。
こちらのクサギは山頂で満開になっていたもの。花は白い花で、普通は白い花が多いようだ。
この木にちょっと近づくだけで、友人が「いい香りがする」という。
山頂までの山道沿いには撮影はしなかったがムベ、ウグイスカグラ、ダンコウバイなどの木もたくさん生えている。
ダンコウバイには珍しく実もなっていた。
友人と山道を歩きながら、いろいろな話をする。彼女はカツラの木が好きで3年ほど前に新築した家の庭にカツラを植えているそうだけど、かなり危うげなのだそうだ。カツラといえば南アルプスの標高2000以上でも生えていた木だ。「それをこんな暖地の低地に植えるのでは木も可哀想だよ」と私。一旦、自生地で元気に生えているのを見てしまうと、高山に自生しているものを平野部の庭に植えるのは見るにしのびない。歩きながらそんな話が尽きない。
道の法面から、黄色いマメ科の花が垂れ下がっている。
タンキリマメは毎年近くの池の土手で咲くけど、これは花がちょっと違う。
検索すると花はノササゲの花とよく似ているが、ノササゲのサヤは紫色になるそうだ。今から紫色に変わるんだろうか??
これは10月のもう一度確認の必要がありそうだ。