11月初めの連休に上京することにしている。
そして、天候がよければ、久しぶりに本州での山歩きを楽しむ予定だ。
10月は突然膝の痛みが出たり、いろいろな都合で、山を車で登って散策はしたが、山歩きがなかなか出来なかった。そろそろ、少し歩いておかないと体がなまることと、毎年見ている阿讃山脈のセンブリやアサマリンドウにも会いたかったので、野草友達のRさんと、秋の一日を山で過ごしてきた。
ヤクシソウの花は9月からあちこちで見かけていたのに、なぜかきちんと撮影してなかった。なぜだろう?どこででも見ることが出来るということもあるかな?
アキノノゲシの優しそうな玉子色とまた違い、vividな黄色とも言おうか、車を運転していても、ぱっと視界に飛び込んでくる色だ。この黄色はシマカンギクの黄色と非常に色調がよく似ているので、この黄色を見ると一瞬「シマカンギク?」と思ってしまう。
そして、その後「この季節にはまだシマカンギクが咲いている筈はないな~」と思い直すのだ。
キク科の花は識別に困るものが多い中で、このヤクシソウはすぐに分かる花だ。この時期にこの姿でこの黄色で咲いているのはヤクシソウしかない。シマカンギクは近づいてみると園芸種のキクみたいな花だし葉が違うので、見間違う事もない。
山地ではどこででも見かける花なのに、不思議と平地では咲かない。アキノノゲシが平野部の道端でもぽっかりと咲いているのとは対照的だ。
車道の縁にはヤクシソウがずらっと一列で咲いていたが、その後ろの林の縁にはシロヨメナが顔を覗かせている。
シロヨメナとイナカギクは判別が難しく専門家でも困難だという。
Rさんの話では阿讃の山で咲くのはほとんどがケシロヨメナだとか。素人の私にはさっぱりわからないので、ここはケシロヨメナということにしておこう。
このケシロヨメナも四国のどの山に入ってもいたるところで出会う花だ。
22日に徳島の標高1000mでリュウノウギクの群生を見たばかりだが、阿讃の山々にもリュウノウギクが咲き始めていた。
画像の花は珍しく少し薄暗い場所で咲いていたからか、通常の花の1.5倍ほどもの花の大きさだった。
こちらは車道の傍らの日当たりの良い法面に咲いていたもの。普通、リュウノウギクやシマカンギクはこういう場所を好むようだ。
同じ山でも北側の日当たりの悪い湿った場所では一輪も見ない。
登山口近くをススキ越しに望んでみる。登山口とは言っても林道が山頂直下を走っているので、ピークまではほんの15分。
南の徳島方面が見渡せるところで撮影してみた。約800mほど眼下に吉野川が見える。自宅付近は綺麗な青空だったが、さすがに標高1000mに来ると天候も晴れたり曇ったり。しかしこの季節はどこを撮影してもススキが風に揺れて良い感じだ。