ツワブキ

ツワブキというと私には晩秋のイメージがある。11月から12月にかけて穏やかな日差しを受けて、庭の陽だまりで咲いている、それが私のツワブキのイメージだ。

今年の10月は昼間は半そででも良いような毎日だったけど、それでも、ツワブキの蕾が膨らんでいるのは知っていた。我が家では玄関から出入りする事はまずなくて、車で帰宅すると庭を横切って母屋に入る。その庭の通路沿いにツワブキがたくさん植わっている。

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私が嫁いできたときにはすでに植わっていたので、我が家でも古株になると思う。

何の手入れもせず、たまに主人が葉を刈り込む程度だけど、毎年、よく花を咲かせる。

よそのお宅のツワブキは草丈20センチほどで咲くらしいがうちのものは古いからか、とんでもなく大きくなる事もあって、茎が70センチほどの高さになる事もままある。

葉っぱもその分巨大で、よそから見える方はうちのツワブキの大きさに大抵驚かれる。

Dsc01304 秋の日差しを浴びて、まるで黄金色に輝くようなツワブキ。

Dsc01305 キク科、ツワブキ属。

池の近くのものは日当たりが良かったか、知らない間に咲いていたようだ。

通路沿いのものも、花はまだまだと思っていたのに、いつの間にか咲いている。

Dsc01306_2 ツワブキは暖地の海岸に自生しているそうで、もう10年以上も前のお正月に海辺の道を徳島方面に向けて走ったとき、香川と徳島の県境の海岸線で自生のツワブキを見かけたことがあった。それ以来、自生のものは見てなかったが、今年の8月に姪が遊びに来て、庄内半島という半島の突端に連れて行った。その半島の突端のちょっとした断崖でツワブキの葉を見かけたのだった。

11月の天気の良い日にでも、花をゆっくり見に行こうと思っている。

花後はタンポポのように綿毛をつけて、去年はその綿毛がよく飛んだとみえ、中庭においてあったヒゴスミレの鉢からツワブキの新芽が出てきて、それが今ではヒゴスミレの鉢を乗っ取りそうなほどよく育っている。

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