海辺の植物①アッケシソウ

私の住んでいる香川は狭い県だが、それだけに山も海も川も平野も、車でちょっと走るだけで見ることが出来る。

普段はブログに山の花のことばかり取り上げているけど、実は自宅からは海のほうがよほど近かったりする。

夏に姪っ子がやってきたとき、庄内半島の先端の海に連れて行った。海岸近くの断崖にツワブキの葉っぱを見かけた。

11月に入ったら是非ツワブキの花が咲いているところを見に行こうと思って、野草友達のRさんと行く相談になっていた。前日の夜、Rさんから携帯メールが入った。詫間にアッケシソウが咲いているそうなので、ついでにアッケシソウも見ていこうという。

アッケシソウという名は昔にも聞いた事があって、確か塩田跡地で咲く花だったと覚えている。

場所を調べると、ちょうどツワブキの花を見に行く途中にある某鋼管会社の敷地内だそう。

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「アカザ科で海水が入り込む塩湿地に生える一年草。江戸後期に、北海道に塩を運ぶ北前船が積荷などに付着した種を持ち帰り、県内各地の塩田に広がったものの、塩田の廃止以降、徐々に姿を消した。現在、北海道、愛媛、香川、岡山などの一部地域でしか生息しない希少種。」と四国新聞にあった。

詫間の工場の正門で受付の方に言ったら、直ぐに場所を説明してくださった。

某TV局のカメラマンも撮影に来ているそうだ。車で工場敷地の奥に進む。

Dsc00577_1 池があって、その向こうに真っ赤な草が生えている。すでにTV局のカメラマンの方が撮影されているようだ。

私とRさんは今までアッケシソウを見たことがないので、真っ赤に紅葉しているのがアッケシソウだと思い、撮影を始めた。

↑画像の左に見える赤いのはハママツナというそうでアッケシソウは右手の黄色いのがそうだ。

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アッケシソウという名は初めて 聞いたのではなくて、高校時代から今までも小耳にはさんだことはあった。

たぶんこの季節になると毎年、TVや新聞などで取り上げられたのを見たことがあるのだろうと思う。

私が高校の頃までは香川には塩田が多く、坂出、詫間などにはごく普通に塩田が見られたから、自生するアッケシソウも多かったのだろうと思う。それが大学に入って帰省する度に宇多津や詫間の塩田がなくなって、代りにゴルフ場や工場などに取って代わられていたようだ。特殊な環境のもとでしか生きられない植物は環境が変わると生存が危うくなる。

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ハママツナもアッケシソウと同じく塩湿地に生えるアカザ科の一年草。このハママツナも段々減っているそうで、件によっては絶滅危惧種になっているようだ。

前日が寒かったので海のそばは潮風が寒いかと思ったが、なんてことはない、セーターを着ていると汗ばむほどの陽気となった。カメラのモニターも陽射しがきつくてさっぱり見えず、どんな風に写っているのかさっぱりわからない。

Dsc00582_2 画像中央の黄色い花はハマサジという。

イソマツ科の二年草。この場所にハマサジというラベルが立っていた。花は園芸種のスターチスそっくりでロゼットの様子もそっくりだ。立ち入り禁止のロープが張ってあるので、近付いてマクロで撮影が出来ないが、スターチスを種から育てている私でもスターチスといわれたらそのまま鵜呑みにしそうなほど、良く似ている。

逆にスターチスで検索すると、もともとは海岸や草原で自生していた花とある。それが園芸種として、花壇で栽培されるようになった訳だ。

Dsc00576_1 最後に工場敷地内の池をバックにしたハママツナとアツケシソウの画像。

因みにこの池にはチヌなども生息しているようで手をたたくと餌をもらいにやってくるとか。もっとも私が見たときにはフグが泳いでいるだけだった。

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