刀掛けの松からキレンゲショウマへと向かう道は一ノ森へ向かう道にもなっていて、この道は自然林の山の斜面を巻いているとても良い道です。リフトで登ってくる方はたいていは尾根道経由で山頂までしか歩かれないようですが、時間の余裕があればこちらもぜひ歩かれると良いですね。
キレンゲショウマの花が咲く頃には必ずこのソバナも咲いていて、会えるのをとても楽しみにしているのです。何年か前まではあちこちで見かけたのですが、今年は開花しているのは数株しか見られませんでした。以前のデジカメはこの淡いブルーがとても苦手で、色がなかなか出なかったのですが、今度のデジカメはこの色がよく出るので嬉しいです。
ここのは岩場といってよい場所なので、草丈も20センチほどと小さめで可愛いです。
ブルーの花が大好きな私はこのソバナは色といい姿といい、とても好きな花です。
しかし、四国では、いまだに剣山でしか見たことがないのです。
イワアカバナは今年はとてもたくさん見かけました。小さな小さな花ですが、月見草の仲間ですね。後方に長い棒のようなのが見えているのは種のサヤです。長さは5cm以上もあるんですよ。
今年はヒメフウロの花もっても多かったです。剣山ではどこででも咲いているシコクフウロと違って、このヒメフウロはここ行場付近でしか咲かないフウロです。花は花径わずか1センチちょっと。シコクフウロの半分以下です。塩を焼くときのような独特のにおいがあるそうで、シオヤキソウと呼ばれるそうですが、香りを嗅いでも特に感じませんでした。実の様子はフウロソウ独特の形です。この花も四国では不思議と剣山でしか見たことがありません。
剣山ではどちらかというと山頂近くの笹原に咲いているイメージがありましたが、今回は行場近くのほうでよく見かけました。
ミゾホオズキです。北アルプスでもミゾホオズキをたくさん見かけたけど、花の大きさや形がちょっと違います。北アルプスで咲いていたのがオオバミゾホオズキでこちらがミゾホオズキでした。これも小さな花です。
やはり剣山には多いトリカブト。鹿の食害でキレンゲショウマはずいぶん減りましたが、こういった毒草やあまり美味しくない草なのか?カニコウモリなどは増えていく一方です。作業をされていた方の話ではヤブレガサもずいぶん減ったとか・・。
花弁が3裂しているシコクフウロです。個体によって、かなり形が違います。
バックの紫はアキノタムラソウです。