東赤石山山頂付近の稜線一帯は岩場になっていて、四国の山には珍しく男性的な山容になっています。6月末に登ったときは西から東に歩いたのですが、今回は逆に東から西へと歩きます。
東赤石山~八巻山缶は直線距離にするとものの700mぐらいですが、岩がごろごろしたところを歩くので時間が案外かかります。
岩場には初夏から夏にかけて、タカネマツムシソウ、コウスユキソウ、キバナノコマノツメ、シコクギボウシ、ユキワリソウなどが咲きます。10月にはそれらの花はほぼ咲き終わっていますが、タカネマツムシソウの紫色がまだ見えました。
8月にはいたるところで咲いています。
これから向かう八巻山方面です。稜線は岩場になっていて、赤ペンキがあるので、それに従って進みます。
後ろを振り返ると東赤石山が見え、南には恐らく徳島方面と思われる山々が見えます。
岩場だからか、丈がほんの50センチと小さいことを除けば、里山に自生しているソヨゴとあまり変わりありません。
これも後ろを振り返って撮影した画像で、この辺までくると二ツ岳方面が綺麗に見えています。
二ツ岳の向こうに見えている綺麗な三角錐の形をしているのは赤星山のようです。
手前に黒っぽく見えてるのは勿論、先ほど登っていた東赤石山です。
岩の手r前にまたまた真っ赤なタカネバラの実を見つけました。
13時20分、八巻山ピークに到着。途中誰にも会いませんでしたが、このピークにも誰も居ません。
八巻山のピークに誰も居なかったのは私の記憶では初めてです。
風は相変わらず強いのですが、ここで軽く食べることにします。
折角ポットにお湯を詰めてきましたが、寒くはないので、ホットコーヒーを作ろうという気になりません。
それよりも地図を広げて、山座同定に夢中になってしまいました。風のせいで広げた地図がめくれて見難いのですが、なんとかわかります。
二ツ岳や赤星の後方に徳島の剣山系の山々が見えているようです。
一番奥に見えているのが剣山系の山々です。
肉眼では剣山方面と矢筈山方面がはっきり見えました。
こちらは逆に西の方角で、石室方面です。こちらも岩場が続いていますね。
平家平、冠山、笹ヶ峰方面もくっきりと見えます。冠山からチチ山までの稜線とチチ山から手前に下る尾根は春に歩いたところです。
その奥には伊予富士と筒上山もくっきりと見えます。
13時36分、そろそろ下山し始めます。いつまでも山を見ていたいのですが、秋は日暮れが早いので、そうそうゆっくりしているわけにもいきません。
赤石山荘への下り道は、去年、末っ子と歩いているので、大体憶えています。
岩場をしばらく下っていくと、眼下に赤石山荘が見えてきました。山荘の周囲は綺麗に紅葉していて、とても良い雰囲気です。