ベンガラデ検索してみると「三二酸化鉄、酸化鉄暗赤色~赤褐色粉末で、無臭な赤色顔料。ベンガラとは酸化第二鉄を主成分とする赤色顔料の慣用名。」とあります。
ベンガラ色、ベンガラ色など、名前は聞いたことがあっても、いざ、どんなもの?と訊かれると、難しいことはよくわからなかった私です。
ベンガラを塗ることによって木材や金属の耐久性が高まるらしいのですが、見た目にもはんありした紅色が麗しいです。
片山家住宅の二階から階段を下りていると、こんな色が目dに飛び込んできます。ベンガラ色の壁です。
実は我が家にもベンガラ塗りの個所があります。
我が家は築120年程と聞いていますが、このトイレ部分がいつ頃建ったのかはわかりません。座敷の壁などは普通の土壁ですが、このトイレの壁だけがこんなに華やかな色をしているのが、ちょっと不思議なのでした。あまり目に付かない部分に、こんな色を使うなんて、地味な着物の八掛けに鮮やかな緋色を使うようなセンスなのかな?とも思ったりします。
もう1軒の古い家を見せてもらいました。こちらも随分立派な家でしたけど、やはり四国の開放的な家の作りとはちょっと違うものを感じました。
中庭には真っ白な雪がどっさりと積もっています。コタツしか暖房がない時代にはどんなにか寒かったでしょうね。
外に出ると、あれほど激しく降っていた雪もこやみになっていました。
お土産物屋さんがあったので、入ってみます。
二年前に来たときにはあまりお店もなく、住宅を見学できるところもなかったように思います。あれから観光地として、人が来るようになったのかも知れません。ネット検索しても以前は吹屋ではあまりヒットしなかったのです。今はいろいろな情報が発信されているようでした。
Tさんは絵手紙が趣味なので、ベンガラで染めたという和紙を、そして私はベンガラの粉そのものを買って帰りました。染物にもできるそうで、お店で見かけたベンガラで染めたというショールはとても綺麗な色でしたが、ちょっとお値段は高めでしたので・・。
帰りに、ラフォーレ吹屋で食事でもと思いましたが、生憎とレストランが営業していませんでした。
画像は吹屋小学校の校舎ですが、今も使用されている校舎としては、一番古いものだそうです。
一部、こんな道も走ります。Tさんの冬タイヤを装着した車を出してもらってほんとに良かったと思いました。
帰りは来た道をそのまま往復しましたが、今度は南下するにつれて、雪景色はなくなります。
石州瓦の赤い屋根も時折見ます。
セツブンソウの時期に訪れる中国地方の山里は、いつも思うのですが、重厚なつくりの民家と冬枯れの山々が印象深いですね。天気のめまぐるしい変化も特色の一つです。
高速に乗って総社まで来ると、あの雪と吹雪は嘘のように青空が広がっているのでした。