最初は見なかったタチツボスミレが出てきました。ナガバノタチツボスミレは山すそ、タチツボスミレは少し標高の高い場所にと住み分けているように思いました。私が香川以外の高い山に登ると見かけるスミレはこのタチツボスミレが多いです。
剣山には毎年4月末か5月初めに行くのですが、最初の頃はこのスミレがわからなくて苦労しました。今なら少しはわかると思うのですが、どのスミレを見てもわからない状態が最初の二年ぐらい続きました。
香川で紫の濃いナガバノタチツボスミレを見慣れた眼には、タチツボスミレの色は淡くて葉っぱも青々としていて可憐に映ります。
しかし、ナガバノタチツボスミレが完全に見えなくなったかというとそうでもなく、少しですがナガバノ・・もあるようです。画像の株などはアカフタチツボスミレと言ってもよいぐらい赤い斑がしっかり入っています。
花の盛りの頃は丈が10センチしかないのに、花が終わると倍ぐらいに伸びます。今、うちの庭で咲いてるショウジョウバカマもえらくのっぽになっています。
何か黄色い花が見えたと思ったらフウロケマンでした。今年初めて見るフウロケマンでした。この数日前に香川のフウロケマンが咲く場所に行ったときには全然咲いてなかったので、やはり徳島のほうが暖かいと言うことでしょうね。
フウロケマンは本州の中部地方以西、四国、九州に分布する黄色い花を咲かせるケマンソウの仲間です。ミヤマキケマンの母種とされています。
四国の山では割合よく見かけますが、東赤石山系ではヤマキケマンも見たことがあります。
淡い黄色が春らしいケマンソウですね。
ユキワリイチゲは一輪、二輪とぽつぽつと咲いています。香川や愛媛では20厘ほどまとまって群生する姿を見かけますが、徳島は見かけても数が少ないです。
向かって右のダンダラ模様はマムシグサの茎です。この模様のせいでマムシグサと呼ばれるのです。
この日見かけたユキワリイチゲは、よく咲いていても二輪程度でした。群生には程遠いですね。
イチリンソウの葉っぱもあちこちで見かけました。山ではイチリンソウはそれほど珍しいものではありません。中央の株は花芽がかなり膨らんでいます。