春の野草、その1、ユキモチソウ

これからしばらくは野草の種類ごとにブログを綴っていきたいと思います。

自生地を出さないように配慮するためと、山行を追って書く書き方はどうしても時間を取るからです。

まずは四国の固有種に等しいといえるユキモチソウです。

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ユキモチソウはサトイモ科テンナンショウ属。花序の付属体の先端が雪のように白くて柔らかいお餅のようなことから名づけられたそうです。

春にはとりわけ花を見るために山に出向く私は、ユキモチソウに出会わない年はありません。今年は比較的低山で出逢いましたので、例年より半月早い初見となりました。

ちょっとグロテスクなものが多いテンナンショウ属の中にあって、ユキモチソウは見た目の綺麗さもあるのか、良く栽培されているようです。

P4140921 こちらは道路法面に咲いていた個体です。徳島で山道を車で走っていると、よくこんな姿に出くわします。

P4140915 中にはこんなユキモチソウの赤ちゃんも見られました。

小さくとも一人前にお餅がありますね。

ところで、県内の道の駅などでは、この時期、必ずといっていいほど、ユキモチソウを売っています。この前は10株以上ものユキモチソウを見ましたが、それは盗掘されたユキモチソウなのでしょうか?

ユキモチソウはある大きさ以上にあると雄花から雌花へと転換し、種をつけるとか。しかし、種から開花株に成長するまではかなりの年数がかかると思うのです。野山でいつまでも見ることができるよう、盗掘は絶対に止めて欲しいです。

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