県境の山へ、その1、切られたユキワリイチゲ

4月に入ると、山は一週間の間にも大きく姿を変えます。

4月20日頃に高知から来る山友達を香川の山にご案内することになっています。その下見に山友達のTさんと行ってきたのは4月4日のことでした。山の花はその年の気候や積雪量などでも咲き加減がかなり違ってくるのです。今年は寒さのために,何もかもが例年より遅くなりそうで、去年の開花時期などはあまり参考にならないので下見しておいたほうが良いと思ったのでした。

P4038692

前回,ここに来たのは3月15日でしたから、20日ほど過ぎたわけです。まずは登山口で真っ赤なヤブツバキが出迎えてくれました。前回はヤブツバキは咲いていたもののほんの少しでしたが,この日はたくさん咲いていました。

P4038693 自然の中で咲いているヤブツバキはほんとに綺麗です。

低山のものと違って葉の傷みが少ないようです。

P4038695 前回,花が咲いていたアブラチャンには新しい葉が展開し始めていました。初々しい葉の色はとても素敵です。

P4038699 ユキワリイチゲが一輪、咲いています。やはりここの花は綺麗な色ですね。

P4038701 前回には見なかったマルバコンロンソウの花も咲いています。アブラナ科の白い花はほんとにわかりにくくて,この日も帰宅して図鑑を見るまではミツバコンロンソウかな?なんて思ってたぐらいです。

P4038713 そろそろユキワリイチゲの群生が見えてくるはずと思ったのに、なぜかみえません・・・。おかしいなと思って近付いてびっくりしました。

ユキワリイチゲの花だけがハサミか何かで全部切られているのです。これはひどい・・・。私が3月半ばに来たときはまだ咲き始めたばかりで、今日こそは素晴らしい群生を楽しめると思ってたのに・・・なんと言うこと!!Tさんと二人で怒るやら腹が立つやらがっくりするやらでした。

この辺りだけが切られているのかと思い、かなり上まで登って見ましたが,どの群生も見事に切られています。

P4038706 おまけにこの前来たときには見なかった盗掘跡のようなものまで見られました。

私はこの辺りでユキワリイチゲの開花を1時間近く待っていたのですが,こんな掘り返した跡など,なかったはずなのです。

花は登山道に沿ってかなり上の方まで、花だけを切り取ってありました。切り取られた花の数は100は下らないでしょう。花だけを切ると言うのは恐らく押し花か何かに利用するのでしょうが、それにしてもこの場所はユキワリイチゲの花を見るのが目的で来る人も多いのです。花を切った人はそういう人の気持ちを考えたことがあるのでしょうか・・。

P4038723 登山道から少し離れて、一輪だけ咲いている花は切るのが面倒なのか,切られずに残っていました。

ちょっとした群生で花茎が20本ぐらい立っている群落は、すべて切られていました。そりゃ、切るほうから言えば、群生しているほうが仕事が速いのでしょうが・・・。ほんとに腹が立ちます。

P4038729 登山道から少し斜面を這い上がらなければいけないところだけは、数輪まとまって咲いています。きっと上がるのが面倒だったのでしょう。両手に摘んだ花とはさみを持っていては、上がれるはずもないでしょうが・・。

P4038725 こちらは登山道から少し下に下らなければいけないところに咲いていた花です。

ユキワリイチゲの見事な群生をご紹介しようと思っていたのに、そして、私自身も満開のユキワリイチゲを楽しみにしてきたのに、ほんとにがっかりでした。4月半ばに高知から来る山友達に対しても残念です。

P4038734 もう一つ見ておきたい場所もあるので、適当なところで下ることにしました。ヤブツバキが一輪、とても深い赤で咲いています。

ヤブツバキの色って、濃いのや少し淡い赤など、木によって違うのですね。

P4038720 上の方ではアブラチャンもまだ花盛りです。

P4038740 テングチョウがとまっているのを見ました。春は意外と山では蝶を見かけることが多いのです。

P4038749 アワコバイモはこの前よりもよく開いて見頃でしたが、これもどうやら盗掘されているようでした。前に見かけた場所で咲いてないのがあります。

P4038760 フサザクラの花は終わりかけていて、代わりにキブシが咲いていました。

それにしても、山に来て可憐な花を見て、下界の嫌なことを忘れられる私ですが,山に来て,こんな嫌な気持ちになったのは初めてでした。

コメント(10)