このコースは誰とも出会うことなく、また先を歩いている人もなく、嫌に静かだなと思ったら、それもそのはず、通行禁止のルートだったのですから・・。しかし、ちょっと危なそうなのは崩壊部分だけで、あとは倒木、少し朽ちかけた木の橋ぐらいで、山を歩きなれている人なら、特に問題なさそうです。
ナスビ平に到るコースは他にも尾根コースがあるらしいのですが、そちらは沢コースよりも時間が余計にかかるようです。10分の休憩後、8時50分に歩き始めます。
山道沿いにはところどころで、ミツバツツジが綺麗な紫色で咲いています。周囲の新緑とマッチして、とても綺麗です。
こんな橋を渡る個所もあります。東赤石への登り道も、こういった木の橋が多いです。
沢の向こうの山の斜面に先ほどからアケボノツツジのピンクが見えています。
これが150mmでズームして撮った物です。アケボノツツジ独特のピンクです。
そうこうするうちに、歩いている登山道の上にもアケボノツツジが見えてきました。
まだ花はまばらですが、青空に透かすととても綺麗です。
この山行はアケボノツツジのお花見山行でもあるのですが、期待が膨らみますね。
この後、一旦、沢を渡渉します。沢の渡渉点は去年、二本目を取ったところですが、去年は休憩中に若い女の子が足を滑らせて靴を濡らしたた場所です。
今回は特に休憩はいれず、そのまま進みます。沢を渡ると直ぐに、斜面をジグザグに登ります。このコースの中ではいちばんきつい登りですが、それも15分ぐらいのことなので、たいしたことはないです。
ユキザサがありましたが、花はまだまだのようです。このコースはこの後もユキザサをたくさん見かけましたが、咲いている株は1株もありませんでした。ユキザサは香川の標高800m付近でも花は4月末ですね。
この場所はすでに標高1000Mは越えています。
9時37分、下のカタクリ自生地に到着。去年は10時7分に到着しています。歩き始めが30分早いので、到着も30分早いと言う訳です。
人はあまりいなくて、1,2名の人がカタクリを見物しているだけでした。
S君は知人に8枚花弁のカタクリガ咲いているのを写真に撮ってきて欲しいと頼まれたそうで、一生懸命に探していますが、見当たらないようです。
白花と言うほどではないですが、少し色の淡いカタクリも咲いています。去年も確か咲いていたような?
しかし、去年と比べるとどれも小さい株ばかりなのは、雪解けが遅かったからでしょうか?
皿ガ嶺や剣山のシロバナエンレイソウと違い、ここのは普通のエンレイソウです。草丈10センチぐらいでもどれも花をつけていたのが健気でした。
遠くにピンクに見えているのは山桜のようです。このコースは山桜もチラホラ咲いていて、標高1300あまりまで花が咲いているのを見ました。ピンクの濃い目の花色と、樹高が10mは完全に越えている大きな木で見事でした。
下のカタクリ自生地で10分弱ほど写真を撮った後、上のカタクリ自生地に向かいます。