イナモリソウはいつもよく行く山で、3年前に見つけたのが最初の出会いでした。
どこかの掲示板で見せてもらっていたので、すぐに名前はわかりました。
淡い紫が上品で、一目で気に入りました。その後、去年も見に行き、今年も6月最初に見に行きましたが、まだまだ花芽が固く、これは6月末にならないと開花しそうもないと思いました。
ところが先週初めに山友達のTさんに誘われて、別の山に行った時のことです。
思いがけず、イナモリソウとの出会いがありました。
イナモリソウはアカネ科イナモリソウ属。花冠は長さ2.5センチほど、先は5裂します。
樹林の中でこの花を見つけると、なんとも言えず幸せな気分になれます。
私が毎年見に行く山では、せいぜい3,4株しか咲いているのを見ませんが、この山ではかなり群生しています。
群生で咲いているのを最初見た時はまるでイモカタバミかと思いました。
それほどたくさん咲いていたのと、まるでイモカタバミの花のような濃いピンクに思わず間違えそうになったのでした。
私の図鑑には「シロバナイナモリソウ」というイナモリソウとは少し違う種類の花も記載がありますが、これは単にイナモリソウの白花のようでした。
白い花も気品があって美しいと思いました。
山道の何箇所かで出会いました。これだけ咲いていれば、来年からはイナモリソウに会うためにこの山に足を運んでも惜しくはないですね。
分布は本(関東地方南部以西)四国、九州となっていますから、北のほうにお住まいの方にはなじみが薄い花かも知れません。