道の傍らには、なんとヤマシャクヤクの蕾が見えています。6月初旬のこの時期に、まだヤマシャクが蕾だとは驚きです。しかし、ネコノメの仲間が咲いているぐらいですから、ここ剣山の行場付近ではまだ春の終わりごろの季節なのです。
登山道にこんなものが設置されています。テキサスゲートと説明がありました。人は通ることができるが鹿が通れないゲートだそうです。
この道の両側は、私が初めて剣山に来た02年の夏には道の両側がキレンゲショウマの黄色い花で埋まり、それは見事だったのですが、その後鹿にキレンゲショウマが食べられて、山側の斜面を埋めていたキレンゲショウマがほとんどなくなってしまったのです。二年程前から鹿が入れないように柵を作ったりして、少しは増えているようです。
キレンゲショウマの芽出しした姿です。草丈30センチほどになっています。これが7月末には草丈1mを超して黄色い綺麗な花を咲かせます。
壊滅的なダメージを受けた山側斜面のキレンゲショウマも少しではありますが復活しているようでした。
こちらは谷側斜面のキレンゲショウマです。びっしりと見事に群生しています。夏の花の時期が楽しみです。
キレンゲショウマの自生地には入れないように、道の両側にトラロープを張ってあるのですが、その横にムラサキエンレイソウが一輪咲き残っていました。見目が悪くてちょっとかわいそうですが・・。
早春にはシロバナエンレイソウなどもこの付近は多いです。
シコクハタザオだと思うのですが、先ほどから登山道の足もとで咲いています。
コミヤマカタバミも岩の上でいくらでもあるのですが、残念ながら、花が開いていません。
ガスがかかっていることも多い場所ですが、この日は珍しく明るかったです。
キレンゲショウマの群生の近くではなんと、まだヤマエンゴサクが咲き残っていました。これも驚きでした。まだ春の浅い時期に咲くのが普通ですから・・。
丁度開いたばかりで、これほど綺麗に開いたヤマシャクは私もはじめて見ました。
丁度、この日に開いたばかりのようです。
ヤマシャクヤクは場所によっては谷一面に大群落を作ったりしますが、ここでは草地にちらほらという感じで咲いています。その代わり、かなり広範囲にわたって咲いていました。
ヤマシャクのほうはこんな蕾もありましたから、後一週間ほどは楽しめそうな感じでした。
石鎚山系で春にたくさん見かけたミツバテンナンショウがここでは今ごろ綺麗に咲いています。
石鎚山より雪が深くて、春の到来が遅かったのでしょうか。
しばらく歩くと道は山肌をトラバースするようになりますが、珍しく一の森の姿が見えました。ここから一の森を見たのは初めてです。それほど、この辺りは真夏でもガスがかかっていることが多いのです。