東赤石山、雨の単独行、その4、ヒロハヘビノボラズ

雨はそれほど強くなるわけでもなく、また止むわけでもなく、同じような感じでしとしと降っていて、いかにも梅雨時の雨という感じです。東赤石山にはほとんどの人が沢コースから登るらしく、この日はそれ以前に雨で登山者もほとんどいないのか、出会う人はいません。

自然林歩きに入ると、お天気が良ければ、南に大座礼山の姿なども見えるはずですが、この日は展望はあきらめざるを得ません。

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こんな淡い黄色の花が咲いています。下では見ませんでしたが、標高1500辺りから出現してきました。先ほどメギらしき木がありましたが、これは葉の感じが違いますが、どうも去年の秋に紅葉したのや赤い実がなっているのを見た覚えがあります。

そこで、去年の秋に書いた記事を再度開いて見てみました。記事はこちらです。

Photo 去年の10月28日にこの尾根コースで見かけた実です。これがメギの実だったわけです。

P1170464 良く似た実でもう少し大きい実がなっていたのですが、今から考えるとそれがヒロハヘビノボラズだったわけです。

このときは葉が落ちてしまっていて、確かめることができませんでした。

P6151149 枝にはこんなに鋭い刺があります。この刺があることと、葉の幅が広いことからヒロハヘビノボラズという名がついたようです。

四国ではここ東赤石山だけに自生するそうで、愛媛県の絶滅危惧種になっていますが、個体数は多かったです。

全国的にみると白馬岳などかなり高い山で見られる木だそうです。そんなものが期せずして見られたのはとてもラッキーでした。これもいつも登る時期とは少し時期をずらして登ったおかげでしょうね。

P6151118_2 ナナカマドの木も見られるようになってきました。すでに花芽をつけているようです。

P6151145 ガスで一寸先が見えないというほどではないですが、それでも遠くの山々は雲の中ですね。

P1000743 キバナツクバネウツギもたくさん咲いています。画像からもおわかりのようにガク片は2~3枚なのでコツクバネウツギになります。

オオツクバネウツギはガク片が5枚です。

P6151147_2 ほかの山で見るのより、黄色の色がとても鮮やかでした。

P6151161_2 上に行くほどイヨノミツバイワガサの花の咲き具合が悪いのかと思っていたら、こんな見事な群生に出会いました。今まではもっと遅く来ていたので、茶枯れてしまった姿か何とか咲き残った姿しか見てなかったのが、ずいぶん綺麗な姿を見ることができて、感激でした。

P6151164_2 葉っぱの形も綺麗だし、花も申し分ない美しさですね。

P6151165_2 トラバース道に合流したのは11時32分でした。コースタイム50分のところを花を見たり写真を撮ったりで、1時間半もかかったわけです。^_^;

このトラバース道をここから西に進みます。雨が降らなければ東方面の権現越えにも行ってみたかったのですが、この雨ではちょっと無理のようです。

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